「もう飲まない」の誓いと現実、退院後の再スリップと向き合うサポート

 おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD CARE(ギルドケア)が担当します。

 3か月間の入院治療を経て、アルコール依存からの回復を目指していた方が退院されました。

 退院当日にはスタッフに「もう絶対に飲みません」と何度も力強く伝えてくれた姿が印象に残っています。

 しかし、回復の道のりは決して一直線ではありませんでした。

 

 退院から数日後、その方は再びアルコールを摂取し、いわゆる”スリップ”を起こしました。

 泥酔状態で警察や病院、そして役所へ「自殺したい」と電話をかけてしまうという、非常に切迫した状況が発生。

 関係各所が連携し、すぐに対応が取られました。

 

 保護された翌日にはすっかりアルコールも抜け、表情も落ち着いていましたが、本人に話を聞いても「その時のことは何も覚えていない」と語るばかり。

 自分の行動すら思い出せないほど、アルコールが心と体に与える影響は深刻です。

 

 スリップとは、依存症の回復過程でしばしば見られる一時的な後退であり、必ずしもすべてが無駄になったことを意味するわけではありません。

 むしろ、再発の事実と向き合い、どう支援を継続していくかが今後の鍵となります。

 

 今回の出来事も、本人の責任だけで片付けてしまってはいけないと痛感しました。

 回復とは、本人と周囲の支えがあってこそ前進するもの。

 責めるのではなく、共に歩む姿勢が求められます。

 

 今後は通院・相談支援を軸に、再スリップを防ぐための新たな仕組みを考える必要があります。

 本人にとっても、再び信頼を取り戻すチャンスにしてもらえたらと願っています。

 また一歩ずつ、やり直せばいい。

 そう思えるような環境づくりを、私たちは諦めずに続けていきます。

 再発しても、回復の可能性はなくならないと信じて。

 

 株式会社ギルドケア

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