10/4(日)床屋が苦手な入居者様へスタッフが共有スペースで散髪、鏡を見た瞬間にこぼれた一言

 おはようございます、本日の投稿は株式会社ギルドグループが担当します。

 

 今回お伝えするのは、共有スペースで開いた、ちょっと変わった散髪のお話。

 ある入居者様は、床屋に行くことにずっと抵抗を感じていました。

 知らない人に髪を触られること、鏡の前で長い時間じっと座ること、会話を求められること。

 理由はひとつではなく、いくつもの小さな苦手が重なっている様子。

 そのうちに髪は伸び、襟足が首にかかるほどになっていきます。

 髪が伸びると、帽子をかぶって人目を避けたくなるもの。

 本人も気にしてはいるものの、足が向かないまま時間だけが過ぎていく日々。

 

 そこで提案したのが、スタッフによる散髪。

 道具はバリカンとはさみ、それに大きめのケープが一枚。

 場所は、使い慣れた共有スペースを選びました。

 見慣れた場所であれば、気持ちの負担はぐっと小さくなるもの。

 床には新聞紙を広げ、掃除機を手元に置いて準備完了。

 切った髪が服に入らないよう、首元にタオルを巻くひと工夫も。

 道具は事前に消毒し、刃の動きも確かめておきます。

<Before>

 

 始める前に確かめたのは、どのくらい短くしたいかという希望。

 長さの目安を手で示してもらい、バリカンの刃を選んでいきます。

 最初は長めの刃から入り、少しずつ短くしていくのが安心な進め方。

 一度で短くしすぎると、取り返しがつきません。

 途中で何度も手を止め、鏡を渡して確認してもらいながら進めていきました。

 襟足と耳まわりを整え、前髪を軽くそろえたところで仕上がり。

 作業そのものは、三十分ほど。

 

 鏡をのぞき込んだご本人の顔が、ぱっと明るくなりました。

 「すっきりしたー」

 そのひと言に、こちらまで思わず笑顔になります。

 仕上がりを鏡で見ながら、次はもう少し短くしてみようかという相談も。

 写真に残しておけば、次回の目安にもなりそう。

 肩や首に落ちた髪を払い、床を掃除して片付けまで一緒に。

<After>

 

 髪を切ることは、見た目が整うだけの出来事ではありません。

 さっぱりすると気持ちが前を向きますし、外に出てみようかという気にもなるもの。

 通院や面談の場面でも、身だしなみが整っていると緊張がやわらぎます。

 もちろん、散髪はご希望のある方だけ。

 無理にすすめることはせず、本人が望んだときに動くのが私たちのやり方。

 職員の技術は理容師さんにはかないませんが、それでも安心できる場所で切れる意味は大きいところ。

 これからも暮らしの小さな困りごとに目を向けながら、日々の支援を続けてまいります。

 

 株式会社ギルドケア

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