おはようございます、本日の投稿は株式会社ギルドグループが担当します。
今回お伝えするのは、毎年恒例となっている地域のお祭りへお出かけしたときのお話。
参加されたのは、知的障害のある五十代の利用者様。
数か月前から、カレンダーのその日に印をつけて待っていたほどの楽しみようでした。
前日は、着ていく服を自分で選び、財布の中身も確認。
お小遣いをいくら使うか、何を食べるかまで、頭の中では計画ができあがっている様子。
当日の朝は、いつもより早起きして玄関で待っていらっしゃいます。
会場に着くと、遠くから太鼓の音。
お祭りの日は、通りの両側に提灯が並び、夕方から人が増えていきます。
屋台の並ぶ通りは、人の流れがなかなかの密度。

人混みが苦手な方にとっては、それだけで負担になる場所でもあります。
そこで支援員は、歩き出す前にいくつかの約束を一緒に決めることに。
はぐれたときに待ち合わせる場所、休憩に使うベンチ、帰る時間の目安。
決めごとがあるだけで、落ち着いて歩けるようになるもの。

最初に向かったのは、毎年必ず買うという焼きそばの屋台。
毎年同じ屋台で同じものを頼むのが、ご本人のこだわり。
注文も支払いも、ご本人が自分で行います。
お釣りを受け取って財布にしまうところまで、落ち着いた手つき。
支援員は少し離れた場所から見守り、困ったときにだけ声をかける距離感。
手を出しすぎないほうが、本人の力は育っていくもの。
その後は、くじ引きに挑戦したり、神輿の列を眺めたり。
途中で休憩をはさみながら、二時間ほど会場を回っています。
疲れが見えはじめたところで、早めに切り上げたのも大事なところ。
楽しい時間ほど、帰るきっかけを見失いやすいものですから。

帰りの車に乗り込むと、ご本人からこんな言葉をいただきました。
「今年も連れて行ってくれてありがとうございます」
まっすぐな一言に、支援員も胸がいっぱいになった様子。
毎年続けている行事が、ご本人にとって暮らしの楽しみになっていることが伝わってきます。

行事への参加は、ただの気分転換ではありません。
地域の人に顔を覚えてもらう機会にもなりますし、季節を感じる時間にもなるもの。
来年も同じようにお祭りへ出かけられるよう、日々の体調管理も一緒に続けていくところ。
これからも暮らしの楽しみを大切にしながら、支援を続けてまいります。







