おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
29歳の彼は、これまで数々の困難を乗り越えてきました。
社会的養護のもと育ち、18歳で児童養護施設を卒園。
その後、ホテルでの仕事に就いたものの、事情が重なり退職。
その後の生活は不安定になり、本州を転々とする日々が続きました。
やがて石川県で暮らす実家が震災で被災。生活の基盤を失い、支援につながることとなりました。
支援が始まり、彼の生活は少しずつ落ち着きを取り戻しつつあります。
その一環として、生活スキルを身につけるための取り組みがスタートしました。
その第一歩が、「お茶碗洗い」でした。
これまで家事に関わる機会はほとんどなく、食器を洗うのも初めて。
まずは洗剤の使い方、スポンジの持ち方、適切な水の温度など、一つひとつの手順を確認しながら進めました。
初めはぎこちなく、洗い残しもありましたが、少しずつコツをつかみ、泡立て方やすすぎ方も上達。
終盤には「きれいになった」と自分でも実感できるほど、見違える仕上がりになりました。
支援スタッフと一緒に振り返ると、「難しかったけれど、やってみると意外と楽しかった」と笑顔を見せました。
小さな一歩に思えるかもしれませんが、彼にとっては大きな前進です。
自立への道は、一つひとつの経験の積み重ねによって築かれていきます。

今後は、洗濯や掃除など、生活に必要なスキルを少しずつ学んでいく予定です。
一つずつできることが増えていくことで、彼の自信にもつながっていくでしょう。
これからの成長を支えながら、温かく見守っていきたいと思います。