長年暮らしたマンションを失ったあとも通い続けた男性、記憶の曖昧さに気づき検査へつないだ一日

 おはようございます、本日の投稿は株式会社ギルドケアが担当します。

 

 今回お伝えするのは、長く暮らしたマンションを手放すことになった男性のお話。

 その部屋は賃貸ではなく、ご自身で購入した住まい。

 毎月の返済を続けながら、何十年という時間をそこで積み重ねてこられた場所。

 ところがある時期を境に、支払いが少しずつ滞りはじめます。

 督促の書類が届いても手が止まったままとなり、やがて退去を求められる段階へ。

 最終的に、その部屋は競売にかけられてしまいました。

 

 住まいを失ったあとも、手元には建物の共用部分の鍵が残ったまま。

 以前と同じように玄関を開け、廊下を歩いているところを見かけた方がいらっしゃいました。

 不審に思った方からの連絡を受け、警察が対応する流れに。

 その後、私たちのもとへ相談が入り、現地へ向かっています。

 

 お会いして話を伺うと、気になったのが記憶のあいまいさ。

 いつから支払いが止まったのか、どのように部屋を出たのか、その経緯がうまく出てきません。

 日付の感覚もぼんやりとしていて、ご本人の中では今も変わらず自分の住まいという認識でいらっしゃる様子。

 

 ご本人からは、こんな言葉がありました。

 「ここが自分の家だと思っていた」

 

 責めるべき話ではなく、まず体と頭の状態を確かめることが先。

 物忘れが進んでいる可能性も考えられるため、医療機関での検査につなげる方向で調整を進めています。

 

 お持ちだった荷物は、リュックと肩掛けのバッグが一つずつ。

 中に入っていたのは、重ねて着るための衣類と、充電器やライトといった細かな道具。

 長い生活の積み重ねが、両手で抱えられる量にまで減っていたことになります。

 

 まず行ったのは、温かい食事と休める場所の確保。

 空腹と寒さが落ち着かないうちは、どんな説明も頭に入らないもの。

 そのうえで、健康状態の確認、各種手続き、これからの住まいの検討と、順番に進めていく予定。

 検査の結果によっては、介護の制度を使える可能性もあるところ。

 

 今回の件で強く感じたのは、支払いの滞りが最初のサインになり得るということ。

 きちんと納めていた方が急に止まるとき、その裏側に体調や記憶の変化が隠れている場合もあります。

 早い段階で誰かが気づけていれば、競売という結末を避けられたかもしれません。

 行政や管理会社、ご近所の方との間で、気になる変化を共有できる仕組みづくりが求められるところ。

 これからも、住まいと健康の両面から暮らしを支える取り組みを続けてまいります。

 

 株式会社ギルドケア

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