おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
先日、札幌市内で胸が締め付けられるようなニュースが報じられていたのをご存じでしょうか。
同居する父親が亡くなったのに気づきながら、届け出をせず自宅に安置し続けたとして、六十代の女性が死体遺棄の疑いで逮捕されたのです。
その後の検察の判断は、「諸般の事情を考慮した」上での不起訴処分。
見出しだけを追うと、にわかには到底信じがたい出来事に映るかもしれません。
しかし私たちが実際にお会いして知ったのは、その裏にある長い長い孤立の歴史。
女性には、三十年以上にわたり社会と関わりを持たずに自宅で過ごしてきた娘さんがいます。
年齢を重ねても外の世界に出た経験はほとんどなく、長く横になって過ごす日々のためでしょうか、背中はすっかり丸まり、まっすぐ立つことさえ難しい様子。
会話をすることはできても、食事の支度や掃除、通院の手続きといった身の回りのことは、ほとんど自分ではできません。
母親はすでに亡くなっていましたが、納骨も済ませられないまま、その遺骨は今なお自宅に置かれたまま。
親族との縁はとうに途切れ、頼れる兄弟もいません。
両親を亡くした今、この家族を支える人は、私たちの他に見当たらない状況。
最初に部屋を訪ねたとき、物であふれた室内に漂っていたのは、時間が止まったかのような静けさ。
それでも根気強く言葉を交わすうち、娘さんはぽつりと、こうつぶやきました。
「一人ではないと、初めて思えました」。
その一言の重みを、今も忘れることができません。
こうした孤立は、決して特別な家庭だけに起こることではないのだと思います。
誰にも気づかれないまま孤立が深まり、助けを求める術さえ少しずつ失われていく。
そんな状況は、地域のどこにでも潜んでいるものなのでしょう。
だからこそ私たちは、行政や医療機関と連携しながら、少しずつ生活を立て直すお手伝いを重ねています。
まずは通院への同行から始め、次に住環境の整理へ、そして母親の納骨についても、専門家に相談しながら準備を進めているところ。
孤立とは、本人の努力だけで解決できるものではないでしょう。
周囲が気づき、そっと手を差し伸べることで、初めて変わっていく――それが、私たちが現場で学んだこと。
これからも一人ひとりの状況に丁寧に向き合いながら、支援を必要とする方々にそっと寄り添ってまいりたいと思います。







