朝の小さな違和感から動いた一日、関係機関をつないで見守りを続けた記録

 おはようございます、本日の投稿は株式会社ギルドグループが担当します。

 

 今回お伝えするのは、ある一日の出来事をそのままご報告するお話。

 薬物の依存症を抱える男性で、刑務所を出てから間もない方が今回の対象。

 出所後は、週に一度の通院と日中活動を続けていたところ。

 日ごろはとても丁寧な方で、あいさつも受け答えもきちんとされます。

 ところがその日の朝、体調確認にうかがうと、どうも様子が違う。

 返事はするものの、言葉数が少なく、どこか上の空。

 いつもの丁寧さが、すっぽり抜け落ちているような印象。

 小さな違和感ではありましたが、職員の中には引っかかりが残ります。

 支援員のあいだでは、気づいたことをその日のうちに共有する決まり。

 

 昼過ぎ、訪問看護師が部屋を訪ねたところ、本人は対応を拒否。

 目線も合わないままだったとのこと。

 普段の彼であれば、まず考えられない反応。

 看護師からは、すぐに支援員へ報告が入りました。

 この時点で、ばらばらだった情報が一本に。

 朝の違和感と、昼の拒否。

 どちらか一方だけなら見過ごしたかもしれない出来事も、重なれば意味が変わるもの。

 

 夕方、職員二名で安否確認に向かいました。

 部屋で向き合った本人の目は、黒目が上を向いたままの状態。

 声をかけると、返ってきたのは短い一言。

 「大丈夫です」

 どう見ても、大丈夫な状態ではありません。

 薬物を使用している恐れがあると判断し、警察へ連絡を入れました。

 到着した警察官から任意同行を求められたものの、本人はこれを拒否。

 令状を取りに向かうあいだ、職員はその場に残ります。

 

 この二時間ほどは、ただ待っていた時間ではありません。

 声の調子を一定に保ち、普段どおりの会話を続けながら見守る時間。

 刺激しないよう距離を取りつつ、様子の変化だけは見逃さないようにしていました。

 令状を持った警察官が戻り、本人は尿検査へ。

 翌朝、警察から連絡が入りました。

 陽性の反応が出て、前夜のうちに逮捕となったとのご報告。

 出所から、ちょうど半年が経ったところ。

 

 依存症からの回復は、まっすぐに進む道のりではありません。

 再び手を出してしまう場面も、残念ながら起こり得るもの。

 だからこそ、いつもと違う様子に早く気づける関係が欠かせないと感じています。

 朝の体調確認、訪問看護、職員による見守り。

 それぞれが気づいた違和感をつなぐ仕組みが、今回は確かに働いたところ。

 これからも関係機関と連絡を取り合いながら、日々の見守りを続けてまいります。

 

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