おはようございます、月曜日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
先日行われた北海道生活困窮者支援ネットワーク研修では、多頭飼育崩壊の現場と向き合う動物保護団体3つから話を伺いました。
それぞれの団体が取り組む内容には違いがあり、その背景には、現場の状況に応じた柔軟な対応が求められるという共通点がありました。
全ての活動の根底には、不幸な犬猫を一頭でも減らしたいという思いが込められています。
研修では、行政職や福祉職の立場から、多頭飼育崩壊に直面した際にどのように連携を取るべきかを考える時間が設けられました。
行政職や社会福祉協議会の方々が多く参加し、現状として行政からの丸投げが問題視される場面も浮き彫りになりました。
課題を共有する中で、再認識させられたのは行政と民間が密に連携する重要性についてです。
特に印象的だったのは、ツキネコ北海道さんの取り組み。
「永年預かり」では、高齢者が自身の健康状態に不安を抱えながらも、保護猫を預かる形でペットと暮らせる制度を提供。
また、「永年後見制度」では、飼い主が病気や死亡で飼育を継続できなくなった場合、保護団体がそのペットを引き取る仕組みを整えています。
こうした活動は動物たちの安心を守るだけでなく、高齢者の心の支えにもつながっています。
最後には7人程度のグループに分かれ、所属先の紹介や過去の対応例を共有しました。
この中で、具体的な連携方法について意見交換を行い、新たなアイデアが多く生まれました。
動物福祉と人の福祉が重なる課題である多頭飼育崩壊。
解決には行政と民間の連携が不可欠です。
今後も、こうした研修を通じて課題解決に向けた取り組みが広がることを期待しています。