おはようございます、本日の投稿はソーシャルワーカーズが担当します。
一月三日、厚別警察署から一本の引き合いが入りました。
対象は十六歳の女性で、知的障害があるとの情報が添えられていました。
発端は、北区から厚別区まで電車を乗り継ぎ、元交際相手の自宅を訪ねた行動。
会って話がしたいという思いだけを頼りに移動し、到着後は何度もインターホンを押し続けた結果、住人が警察へ通報する形となりました。

警察が臨場した時点で、少女は興奮と不安が入り混じった状態。
大きなトラブルに発展する前に保護されたことは、不幸中の幸いと言える状況でした。
事情を聴取する中で、今回の行動の背景が少しずつ明らかになります。

本人が強く訴えていたのは、妊娠しているかもしれないという不安。
元交際相手と直接話さなければならないと思い込み、その考えが頭から離れなくなっていた様子がうかがえます。
年齢や特性を考えると、情報の整理や感情のコントロールが難しい状態だったことは想像に難くありません。
保護後は関係機関と連携し、落ち着いた環境で話を聞く時間が確保されました。
その中で少女は「誰にも相談できなかった」と小さな声で漏らしています。
この一言は、周囲の大人が気づけなかった孤立を端的に表していました。
キットにて検査を受けた結果、妊娠は陰性であることが確認されました。
この事実を伝えた際、本人は大きく安堵し、表情が一変したと聞いています。
不安が取り除かれたことで、ようやく現実を受け止める余裕が生まれたようでした。

今回のケースは、問題行動だけを切り取れば深夜の訪問や警察対応という形になります。
しかし、その奥には理解されない不安と、適切な相談先に繋がれなかった現実が横たわっています。
叱責や制止だけでは、同じことが繰り返される可能性も否定できません。
重要なのは、行動の是非よりも背景に目を向ける姿勢です。
早い段階で不安を言葉にできる環境、そして特性に応じた支援体制があれば、今回の移動自体が起きなかった可能性もあります。
今回は誰かの不安が暴走する前に受け止められる社会であるかどうか、その試金石のような出来事でした。







