出所後支援の現実と向き合う、再出発の準備が整う直前に起きた出来事から考えること

 おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

 昨年、出所後に弊社の支援へとつながった一人の男性がいました。

 地域での生活再建を目指し、関係機関と連携しながら支援を開始したものの、わずか一週間足らずで窃盗により逮捕となります。

 本人にとっても、支援する側にとっても、あまりにも早い出来事でした。

 

 その後、男性は札幌刑務所へ服役します。

 服役期間中、私たちは距離を置くのではなく、保護観察官や刑務所福祉調査官と何度も面会を重ね、出所後の生活を見据えた準備を進めてきました。

 住まい、収入、医療、日常生活の流れを一つずつ整理し、再び社会とつながるための下地を整えていきます。

 

 そして1月13日、出所の日を迎えました。

 本人は緊張と不安を抱えながらも、新たな生活に向き合おうとしている様子でした。

 生活保護の申請も進み、本日は支給開始が決定したことについて説明を受ける予定となっていました。

 支援が具体的な形になる、まさにその場面。

 

 しかし、その最中に再び窃盗で逮捕される事態が起こります。

 準備を重ね、制度も整い、支援のスタートラインに立とうとした瞬間でした。

 この出来事は、支援の難しさを強く突きつけるものでした。

 

 本人が悪い、支援が足りなかった、制度が不十分だった。

 どれか一つに答えを求めることは簡単ですが、現実はもっと複雑。

 長年染みついた行動パターンや衝動、環境の変化への不安は、言葉で説明を受けただけでは消えません。

 頭では理解していても、行動が追いつかない場面は確かに存在します。

 

 本人は以前、「もう迷惑をかけたくない」と話していました。

 その言葉が嘘だったとは思いません。

 ただ、気持ちと行動が一致するまでには、想像以上の時間と支えが必要なのだと感じさせられます。

 

 支援とは、成功だけを積み上げるものではありません。

 失敗や後退を含めて、その人の人生に関わる営みです。

 今回の出来事を無駄にせず、なぜ起きたのか、何が足りなかったのかを振り返りながら、私たちはまた次の支援に向き合っていきます。

 

 簡単ではないからこそ、続ける意味がある。

 その現実を胸に、支援のあり方を問い続けていきます。

 

 NPO法人os Forward

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