おはようございます!本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
「鑑別所」と聞くと、多くの人は少年が入る場所という印象を持つかもしれません。
実際、少年事件に関わる施設として知られているため、そのイメージは決して間違いではありません。
実は、鑑別所では少年だけではなく、大人の触法者に対しても心理検査を行うことがあります。
一般にはあまり知られていない役割の一つといえるでしょう。
心理検査とは、簡単に言えばその人の性格や考え方、行動の傾向などを専門的に調べるための方法です。
質問に答えたり、図形を見て感じたことを話したり、様々な課題に取り組むことで、その人の内面を客観的に理解する手がかりを得ていきます。
表面だけでは見えない部分を整理するための大切な作業でもあります。
今回心理検査を受けたのは、27歳の男性でした。
彼は窃盗を繰り返してしまう、いわゆる窃盗症の傾向があるとされている人です。
自分でも「なぜ盗んでしまうのか分からない」という思いを抱えており、保護観察所の担当観察官から心理検査を受けてみることを勧められたとのことでした。
検査の目的は、罪を責めることではありません。
むしろ、その人がどのような心理状態にあるのか、どんな考え方の癖があるのかを理解するためのものです。
自分自身の行動の背景を知ることで、再び同じ問題を繰り返さないためのヒントを見つけることが期待されています。
鑑別所の心理検査は、落ち着いた環境の中で行われます。
心理技官と呼ばれる専門職が対応し、時間をかけながら検査と面接を進めていきます。
紙に回答を書く形式のものもあれば、会話を通して考え方を整理していく面接形式のものもあります。
単なるテストのように点数をつけるものではなく、その人の特徴を多面的に理解する作業でもあるのです。

検査を受けた男性は、最初は少し緊張している様子だったそう。
自分のことを深く聞かれる経験は、誰にとっても簡単なものではありません。
それでも検査が進むにつれて、自分の行動を振り返る時間になっていったようでした。
心理検査は魔法のようにすべてを解決するものではありません。
しかし、自分を理解するためのきっかけになることは確かです。
犯罪や問題行動の背景には、環境や性格、ストレスなど様々な要因が絡み合っています。
だからこそ、その人自身を理解することが再発防止につながる重要な一歩になるのかもしれません。
鑑別所で行われる心理検査は、社会の中で再び生活していくためのヒントを探す時間とも言えるでしょう。
知られていない役割ではありますが、その意義は決して小さくありません。
自分を知ることが、未来を変えるきっかけになることもあるのです。








