何気ない質問が生活を変えることもある┃グループホームで考える生活環境と寄り添う支援の大切さ

 おはようございます!本日の投稿は株式会社GUILD lien(ギルドリアン)が担当します🌰

 グループホームでは、利用者一人ひとりが安心して生活できる環境を整えることが重要になります。

 日々の暮らしの中で困っていることや不便を感じていることを把握し、必要に応じて支援につなげていくことも支援員の役割の一つといえるでしょう。

 

 そのため、朝夕の安否確認の際やモニタリング、アセスメントの場面では、生活環境についても確認するようにしています。

 部屋の中で不足している物はないか、あると助かる物はないか、生活していて不便に感じることはないかなど、できるだけ対面で話を聞くよう心がけています。

 

 しかし実際には、こちらが「何か困っていることはありますか」と尋ねても、多くの場合はすぐに答えが返ってきません。

 利用者の中には、今の生活が当たり前になっていて、不便に気付いていないケースも少なくないからです。

 多くの場合、返ってくる言葉はとてもシンプルなものになります。

「特に何もないです」

こうした返答があると、表面的には問題がないようにも見えます。

 しかし本当にそうなのかは、もう少し丁寧に確認してみないと分からないものです。

 そこで私たちは、できるだけ具体的な質問を投げかけるようにしています。

 すると、本人が思いがけない気付きをすることがあります。

 

 ある日、Aさんの部屋へ安否確認に伺った時のことでした。

 いつものように健康状態や服薬状況、今日の予定などを確認した後、何気なく生活環境の話題になりました。

 その流れで、ふと布団のことが気になり質問してみたのです。

 

 布団はどのくらい使っていますかと尋ねると、Aさんは少し考えてから「たぶん5年くらい使っていると思います」と答えてくれました。

 そこで、もし古くなっているなら買い替えを検討してみるのはどうかと話してみることにしました。

 するとAさんは少し驚いた様子を見せながら、替えられるなら替えたいと話してくれました。

 

 実際に現在使っている布団を確認すると、思っていた以上に状態が悪くなっていました。

 飲み物をこぼした跡や汗のシミが広がり、布の色も変わっています。

 さらによく見るとカビが発生している部分もありました。Aさんに話を聞くと、夏場に布団を干したことは一度もなかったとのことでした。

 

 後日、時間が取れる日にAさんと一緒に布団を買いに行くことにしました。

 お店でいくつかの布団を見比べながら選び、部屋に戻って新しい布団をセットします。

 新しい寝具が部屋に置かれるだけで、空間の雰囲気も少し明るく感じられました。

 

 その日の夜、Aさんに新しい布団の感想を聞いてみました。

 すると少し嬉しそうな表情で答えてくれました。

 寝心地が良くなったことに加えて、最近気になっていた身体の痒みも少し和らいだ気がするという話でした。

 

 今回の出来事は、ほんの小さな支援かもしれません。

 しかし、何気ない質問がきっかけとなり生活環境が改善されることもあります。

 利用者が自分では気付いていない不便さに寄り添い、一緒に解決していくこと。

 その積み重ねこそが、本当の意味での「寄り添う支援」につながるのではないかと感じています。

 

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