子どものように駄々をこねる40代男性。それでも一歩を踏み出せた病院受診までの出来事

 おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

  「今日は部屋の掃除を一緒にしてから病院へ行きましょう」

 そんな予定で訪問したある日の出来事です。

 

 今回の利用者様は40代の男性。

 病院の受診が決まっていましたが、その前に部屋を少し片付ける約束をしていました。

 ところが訪問すると、布団の中で横になったまま全く動こうとしません。

 「今日は動きたくない」という気持ちが強く、こちらが声を掛けても返事は少なく、寝たふりをしている様子も見られました。

 

 スタッフは無理に起こそうとはせず、少し時間を置いてみたり、掃除が終われば気持ちよく病院へ行けることを伝えたりと、いろいろな方法を試します。

 それでも状況は変わらず、なかなか一歩が踏み出せません。

 

 支援の現場では、このような場面は決して珍しいことではありません。

 大人だからといって、いつも気持ちを切り替えられるわけではなく、不安や面倒な気持ちが重なると、まるで子どものように駄々をこねてしまうこともあります。

 それは甘えだけではなく、その人なりの苦しさや生きづらさが背景にある場合も少なくありません。

 

 そこでスタッフは一人で抱え込まず、課長へ応援を依頼しました。

 課長がお部屋を訪ねると、それまで寝たままだった男性はゆっくりと体を起こし、「今起きようと思ってました」と一言。

 思わずスタッフ同士で顔を見合わせてしまう場面でもありましたが、誰も責めることはありませんでした。

 

 その後は気持ちを切り替え、一緒に部屋の掃除を開始。

 最初はゆっくりだった手も、少しずつ動き始め、部屋は見違えるほどきれいになっていきます。

 掃除を終える頃には表情も和らぎ、予定どおり病院へ向かうことができました。

 

 支援では、思いどおりに進まない日もあります。

 何度声を掛けても動けない日があれば、ほんの少しのきっかけで前へ進める日もあるものです。

 だからこそ大切なのは、できなかったことだけを見るのではなく、最後には掃除ができ、病院にも行けたという結果を一緒に喜ぶことではないでしょうか。

 

 私たちは「できない」を責める支援ではなく、「できた」を積み重ねる支援を大切にしています。

 その人のペースを尊重しながら、ときには周囲の力も借り、一歩ずつ前へ進むお手伝いを続けています。

 

 支援は決して一人では完結しません。

 スタッフ同士が連携し、それぞれの役割を果たすことで利用者様の安心につながります。

 今回も、一人で無理をするのではなく、チームで対応したからこそ笑顔で病院へ送り出すことができました。

 これからも、一人ひとりの小さな一歩を大切にしながら、その人らしい生活を支えていきたいと思います。

 

 株式会社ギルドケア

 

関連記事一覧

  1. 万引き
PAGE TOP