北九州の抱樸を訪ねて学んだ支援のあり方と地域に根ざした温かなつながりについて

 おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

 北九州にある「抱樸(ほうぼく)」を見学してきました。

 抱樸とは、住まいや仕事、居場所を失った人に寄り添い、再び地域で安心して暮らせるよう支える活動を続けている団体です。

 名前の由来は中国の思想家・老子が説いた「抱樸」からきており、“削ぎ落とされないありのままの木”を意味します。

 つまり、誰もがそのままの姿で尊重される社会を目指しているのです。

 

 施設に足を踏み入れると、温かい雰囲気に包まれました。

 食事を共にできるスペースや、生活の相談を受けられる窓口、就労を目指す人が集まる作業場などがありました。

 スタッフの方が「ここは助けを求める人だけでなく、地域の人も気軽に立ち寄れる場所なんですよ」と教えてくれたのが印象的でした。

 

 見学中には、居場所づくりの工夫が随所に見られました。

 例えば、日中に一緒に食卓を囲む時間を大切にしていること。

 食事を栄養補給にとどまらせず、人と人を結ぶ大切な交流の場になっていました。

 また、就労支援プログラムでは、農作業や清掃など地域と関わる仕事を取り入れており、働く喜びと社会とのつながりを実感できるようになっています。

 

 さらに驚いたのは、抱樸が「困っている人を助ける」だけではなく、「地域そのものを豊かにする」ことを目的に掲げている点でした。

 支援を受ける人と地域の住民が自然に交流し、お互いに学び合う。

 その循環が広がることで地域全体が暮らしやすくなるという発想はとても新鮮でした。

 

 見学を通じて、困難を抱えた人を特別扱いせず、当たり前に共に生きる社会を目指す姿勢に深く共感しました。

 私たちが普段何気なく送っている日常の裏には、支え合いの積み重ねがあることを実感させられます。

 

 抱樸を訪れた経験は、支援のあり方を見直すきっかけとなりました。

 誰もが安心して「ただいま」と言える居場所を持てる社会を作るために、私たち自身も何ができるか考え続けていきたいものです。

 

 NPO法人os Forward

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