「もう関わらないで」母の言葉に見送られた22歳、支援でようやく踏み出した再出発

 おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD ZERO(ギルドゼロ)が担当します。

 私たちは現在、社会的養護を受けて育った22歳の青年を支援しています。

 今回の記事では、彼がこれまでどのような道を歩み、どのような思いで再出発に向き合っているのかをご紹介いたします。

 

 社会的養護のもとで育った22歳の彼は、18歳で学園を卒業後、母親名義のアパートで一人暮らしを始めました。

 飲食店で働きながら自立を目指していましたが、今年1月に退職。

 それをきっかけに生活は乱れ、部屋はゴミ屋敷化し、家賃も滞るようになります。

 最終的には札幌の母のもとに身を寄せることになりました。

 

 3月、母と弟が園長を訪ね、「一緒に住むのは無理。本人の行き先がない」と相談がありました。

 退去の段取りも進めなければならず、状況は深刻でした。

 

 4月中旬、園長から本人の保護依頼があり、面談を実施。

 ところが翌日、本人から「もう一度母とやり直したい」との連絡が入り、支援を辞退する意向が示されました。

 このときは本人の意思を尊重し、支援の話は一度保留に。

 

 ところが5月の連休明け、母から「本人が支援を受けていると思っていた」「処分費用がかかると言われて数万円渡したが、音信不通」との問い合わせが入りました。

 実際には支援とは繋がっておらず、母親は困惑した様子でした。

 

 今週に入り、再び母から連絡がありました。

 「家はそのままでゴミだらけ。お金を無心される。もう限界」とのことで、母・本人・スタッフで本社にて再面談を実施。

 本人もようやく生活保護を利用して支援を受けることを決意し、保護へとつながりました。

 

 面談の帰り際、母は「顔も見たくないし、住む場所も知りたくない」と口にされました。

 本人も「どうせ俺の顔なんて見たくないでしょ」と言い、見送りはありませんでした。

 

 壊れてしまった関係がすぐに元通りになることは難しいかもしれません。

 それでも、私たちの支援は開始しました。

 本人の再出発を支えることは、今ここから始まっています。

 

 株式会社ギルドゼロ

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