おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD CARE(ギルドケア)が担当します。
ある日、定期的に実施している入居者アンケートの回収作業中、ひときわ目に留まる回答がありました。
「死にたい気持ちが消えない」「お金の使い方が自分でもわからなくなる」「スタッフさんと話すと少し落ち着ける」――そんな言葉がそこにはありました。


私たちは、形式的なアンケートではなく、そこに込められた“生の声”に応えたいと考えています。
どんなに短い文でも、今を伝えようとしているその気持ちがある限り、見逃すわけにはいきませんでした。
本人とはすぐに面談を設定。
話し方には戸惑いが見られたものの、生活の中で不安を抱えていること、それをどう言葉にしていいかわからなかったことが、徐々に語られていきました。

特に印象的だったのは、「どうやって助けを伝えればいいのかわからなかった。」とぽつりと漏らした場面です。
アンケートというツールが、その“気づかれなさ”を打ち破る一歩になったことを実感しました。
そこからは支援チームで連携し、金銭管理や日常の安定性を高めるために、グループホームへの移行を提案しました。
本人も少しずつ前向きな姿勢を見せ、環境を変えることへの不安よりも、”ここなら大丈夫かもしれない”と感じた様子でした。
スタッフとの関わりが気持ちを和らげるきっかけになることは、支援を続けるうえで何よりの手応えでもあります。
小さなきっかけ、小さな勇気、それを見逃さないことが大切だと、今回の出来事から改めて教わりました。
今後もアンケートを通じて、声なき声に耳を傾け、つながりを築いていきたいと考えています。
私たちの役割は「気づくこと」から始まるのかもしれません。