過去を背負っても、未来は変えられる——札幌への新たな生活を目指す夫婦の物語

 おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

 7月某日、帯広保護観察所からの一本の連絡がきっかけとなり、あるご夫婦との出会いが始まりました。

 「札幌で夫婦ともども受け入れられる場所はないか?」という相談。

 内容は重く、過去の背景も複雑。

 しかし、その先にある「やり直したい」という気持ちは、本物でした。

 

 お二人は、夫婦で現在帯広市に居住中。

 ともに犯歴があり、ご主人は保護観察中という状況です。

 面談では真摯な姿勢が伝わり、私たちの受け入れは可能との判断に至りました。

 荷物の整理をしたいとのことで、7月28日に再度帯広を訪れ、札幌へ移動する計画となりました。

 

 さらにお二人とも障がいや持病を抱え、生活は決して平坦とは言えません。

 スマホ料金の滞納、服薬管理の必要性、生活保護受給中であることなど、整理すべき課題は山積しています。

 それでも、支援事業所と連携しながら暮らしを整えることへの意志は強く感じられました。

 

 ご主人は部屋を綺麗に保つ意識がありますが、奥さんが一緒になると衛生環境が悪化するという報告もあり、定期的な居室チェックは不可欠となりそうです。

 中でも印象的だったのは、「奥さんが旦那さんに強く依存している」との保護観察所からのコメント。

 支援を行う私たちにとって、この“関係性”への理解は、実はとても重要な視点です。

 

 「過去にいろいろありました。でも、これから変わりたいんです」——その一言に、強い想いが込められていました。

 

 今後は札幌の相談支援事業所へとつなぎ、見守りながら、安心できる日常を築いていくことになります。

 課題の多いケースではありますが、人の可能性を信じてサポートしていきたいと改めて感じました。

 

 NPO法人os Forward

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