おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
支援対象の少年が、審判にかけられ「試験観察」という処分を受けた直後、わずか一週間で再びトラブルを起こしてしまいました。
インターネット上で違法薬物を購入し、その後も定期的に使用していたことが明らかになったためです。
夜間に徘徊していたところを職務質問され、任意同行後の尿検査で陽性反応。
速報を受けて家庭裁判所に報告され、結果として監護措置が取られ、改めて少年審判が開かれ、一種少年院送致という裁判所の決定がなされました。

この事件を通じて、私たち支援団体は子どもが抱える絶望の深さと、見過ごされやすい機会の喪失を改めて痛感しました。
少年には出自も家庭環境も特定できる連絡先もなく、親権者たちは「家庭での引き取りは絶対にしない。面会にも行かない」と明言しています。
社会的つながりがほとんど断たれた彼にとって、唯一残された支援の窓口が私たちの存在なのです。
「出てきたらまたギルドさんにお世話になりたいです。」この一言を聞いた瞬間、私たちは背筋が伸びる思いになりました。
誰もが彼を救う義務を負っているわけではありません。でも、”ここに戻れる場がある”と本人が認識してくれたことは、支援の入口として非常に重要な意味を持っています。
彼にとって、その言葉こそが“次に繋がる希望”の種と考えられます。

送致という判断が下された以上、彼の自由な時間や選択肢は制限されます。
けれど、私たちはそこを終わりと捉えてはいません。
むしろ新しいスタートへの準備期間と捉え、「出所後の支援設計」を今から練っています。
住居確保、身元保証、就労支援、生活習慣の構築、メンタルケア。
彼が戻ってくることを前提に、私たちは見守りと伴走の体制を強固にします。
支援する側も毎回答えのない事情と向き合っています。
私たちは彼、そして同じ状況にある誰かのために、次の可能性を開く扉を用意し続けます。
彼が出所してきたとき、その扉を引けるように――そんな決意を持って活動していきます。








