不衛生な生活環境からの再出発│60代女性の支援で始まった”部屋を整えること”からの第一歩

 おはようございます!本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

 支援の現場では、生活の基盤が崩れてしまった方と出会うことがあります。

 仕事や人間関係だけではなく、住まいや生活環境が整わなくなったとき、人は一人で立て直すことが難しくなる場合もあります。

 今回支援を開始したのは、60代の女性でした。

 

 彼女は家賃の滞納が続き、最終的に住んでいた住居を強制退去となりました。

 事情を聞くと、生活そのものがうまく回らなくなっていた様子が見えてきます。

 掃除ができず部屋の中は物が散乱し、お風呂にも入れていない状態が続いていたそうです。

 爪も長く伸びたままで、自分で切ることが難しくなっていました。

 

 生活が崩れてしまうと、何から手をつけてよいのか分からなくなることがあります。

 部屋を片付けようと思っても体が動かない、入浴しようと思っても気力がわかない、

 そうした状態が少しずつ積み重なっていくことで環境はさらに悪化していきます。

 本人にとっても、どこから立て直せばよいのか見えない状況だったのかもしれません。

 

 支援を開始したとき、まず目に入ったのは生活環境でした。

 部屋の中は長い間掃除が行われていない様子で、空気もこもりがちな状態になっています。

 生活空間が整っていないと、心の状態にも影響を与えることがあります。

 そのため最初の支援として取り組んだのは、部屋を清潔な状態に整えることでした。

 

 窓を開けて空気を入れ替え、床に散らばっている物を少しずつ片付けていきます。

 掃除を始めると、長く手が付けられていなかった場所が次々と見えてきます。

 すぐに終わる作業ではありませんが、一つずつ進めていくことで部屋の雰囲気が少しずつ変わっていきました。

 

 床が見えるようになり、空間にゆとりが生まれると、部屋全体が明るく感じられます。

 生活環境を整えることは、これからの生活を立て直すための土台づくりでもあります。

 環境が変わることで気持ちにも変化が生まれることがあるからです。

 

 作業の途中、女性は静かに部屋の様子を見ていました。

 長く過ごしてきた場所が少しずつ整っていく様子を見ながら、これまでの生活を思い出していたのかもしれません。

「ありがとう」

その一言はとても小さな声でしたが、心から出てきた言葉のように感じられました。

 環境を整えることは支援のほんの最初の段階ですが、その言葉からは新しい生活への小さな希望も感じられます。

 

これから支援はまだ続いていきます。

 入浴や身だしなみのサポート、生活リズムの見直しなど、取り組むことは多くあります。

 しかし最初の一歩として、部屋を清潔にすることから始められたことには大きな意味があると感じています。

 

 NPO法人os Forward

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