おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
札幌の街並みが柔らかな春の陽光に包まれ、木々の芽吹きが生命の力強さを感じさせる季節となりました。
先日、私たちギルドグループの支援員は、ある一人の男性と共に、ゆっくりと時間を惜しむような散歩に出かけました。
彼の経歴は、およそ一言では語り尽くせないほどに、波乱と矛盾に満ちた重い歳月を積み重ねてきたものです。
かつては市民の安全を守る「警察官」として、正義の側に身を置いていた時期もありました。
しかし、人生の歯車はどこで狂ってしまったのか、彼はその後、窃盗という罪を犯し、三度もの服役を繰り返すこととなりました。
法の番人から、法を犯す者へ。
そのあまりに極端な転落は、彼自身の心に深い傷と、消えない自責の念を刻み込んだことでしょう。
刑期を終えて社会に戻った彼を待ち受けていたのは、過酷な現実だけでなく、肺がんの末期という余命宣告という名の非情な運命。
本日は体調が安定し、本人の強い希望で外の空気を吸いに行くことにいたしました。
歩行器を頼りに、一歩一歩を確かめるように地面を踏みしめる彼の姿は、まるで自らの複雑な人生を一つずつ整理しているよう。
私たちはその細くなった肩に寄り添い、彼が見つめる景色を共に眺めながら、静かに歩みを進めていきました。

散歩の途中、通りすがりの子供たちの笑い声が響くと、彼の表情がほんの一瞬だけ和らぎ、かつての「守る側」の顔が覗いた気がいたしました。
罪を償い、病と戦い、人生の最終コーナーを曲がろうとしている今、彼が求めているのは、他者からの断罪ではなく、自分自身への小さな赦しなのでしょう。
私たち支援員にできることは、ただ黙って隣を歩き、彼が最期まで人間としての尊厳を保てるよう、その震える手を支え続けることに他なりません。
肺がんという重い病を抱えながらも、自らの足でアスファルトを蹴り、風を感じる彼の生命力には、言葉にできない厳かさが宿っています。
私たちは明日からも、彼が「今日を生きて良かった」と思える瞬間を一つでも多く作るため、その歩幅に合わせて歩き続けます。







