利用者の思いを支える、扇風機掃除から始まるグループホームの一日

 おはようございます!本日の投稿は株式会社GUILD lien(ギルドリアン)が担当します🌰

 グループホームの一日には、ちょっとした出来事がドラマのように展開する瞬間があります。

 この日は利用者から「扇風機の掃除をしたい」との声がありました。

 まだ秋の気配が漂いながらも蒸し暑さが残る季節。

 機械を大事にしたいという気持ちと、自分でやってみたいという姿勢に、職員も心を動かされます。

 

 お風呂場に移動し、カバーの外し方を説明すると、利用者はすぐに行動開始。

 洗剤を吹きかけ、羽根を丁寧に磨く手つきは思いのほか慣れた様子でした。

 年季の入った扇風機は少しずつ本来の白さを取り戻し、くすんだプラスチックが光を反射し始めます。

 その変化は見ていて気持ちよく、掃除の工程そのものが小さな達成感を積み重ねているようでした。

 

 職員が横で見守りながら時折アドバイスを送ると、利用者は真剣な表情を崩さず集中。

 やがて羽根もカバーもすっかりきれいになり、扇風機全体が新品のように蘇りました。

 終えたあとの笑顔には、ただの清掃を超えた満足感が表れていました。

 

 グループホームでの暮らしには、こうした「自分でやってみたい」という思いが日々の活力につながる場面が数多くあります。

 職員にとっても、利用者の主体性を尊重しながら一緒に取り組む時間は学びの連続。

 扇風機掃除という一見ささやかな作業も、支援の現場では生活を支える大事な一歩となるのです。

 

 この日の取り組みを振り返ると、暮らしの中に潜む前向きなエネルギーがいかに大きいかを改めて感じます。

 きれいになった扇風機は、次に動かしたときに心地よい風を届けてくれるでしょう。

 その風はただの涼しさだけでなく、利用者自身の成長や達成感を運んでくれるのかもしれません。

<Before>

<After>

 

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