おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD CARE(ギルドケア)が担当します。
児童養護施設南藻園にて、スマイルリンク様主催のボクシングセッションに参加する機会がありました。
今回は勝ち負けや競技性を重視するものではなく、体を動かすことそのものを楽しむ構成で、パンチの基本練習を中心に進められた内容です。
初めてグローブに触れる子も多く、最初は戸惑いながらも、少しずつ表情がほぐれていく様子が印象に残りました。
セッションは丁寧な準備運動から始まり、構え方や腕の動かし方を一つずつ確認する流れでした。
パンチといっても力任せに打つのではなく、体重移動や姿勢を意識することが重視され、自然と集中力が高まっていきます。
ミットに当たる音が響くたび、場の空気が明るく変化していくのを感じました。
途中、講師の方から「思いきり力を出していいよ」という声掛けがあり、その一言をきっかけに、動きが大きくなる子も見られました。
普段は言葉にしづらい感情を、体の動きとして外に出す時間になっていたように思います。
汗をかきながらも、真剣な眼差しでミットを見つめる姿が続いていました。
パンチ練習を重ねるうちに、周囲を気にせず自分の動きに集中する空間が生まれます。
成功や失敗といった評価から一度離れ、今この瞬間の動作に意識を向ける経験は、日常ではなかなか得られないものかもしれません。
その積み重ねが、心の安定につながる可能性も感じられました。

セッションの終盤には、自然と笑顔や達成感が広がり、体を動かすことの心地よさが共有されていました。
ボクシングという手段を通して、自分自身と向き合う時間を持てたことは、参加した子どもたちにとって意味のある体験だったと感じています。
今後も、このような機会が継続していくことを願わずにはいられません。







