孤立の深淵から再出発の「対話」へ。札幌・ギルドグループが直面した厳しい現実と一筋の希望の物語

 おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

 札幌の街並みに春の気配が混じる中、私たちは一人の男性の支援を巡り、緊迫した局面を迎えておりました。

 中央警察署からの引き合いが予定されていた案件でしたが、ご本人の「どうしても一度、自分の家に帰りたい」という切実な願いを尊重し、状況は急転したのです。

 再犯防止や更生支援の現場において、本人の意思と安全の確保を天秤にかける判断は、常に正解のない問いを突きつけられているような感覚に陥ります。

 私たちは協議を重ねた末、まずはご本人の意思を優先し、一旦ご自宅へと送り届ける決断を下しました。

 

 しかし、辿り着いたその部屋で目にした光景は、 足の踏み場もないほどに荒廃した室内。

 日々の生活を維持する気力さえも奪われていたことを無言で伝えてきます。

 幸いなことに、4月の生活保護費が支給され次第、清掃業者が入る予定とのことで、環境改善への糸口は辛うじて繋がっている状態です。

 さらに深刻だったのは、その手元に数十円というわずかな小銭しか残されておらず、食事を摂る術も失っていたという事実でした。

  私たちは、飢えという最も切迫した苦しみを取り除くため、夕方に温かいカップ麺のセットを届ける手配を整えます。

 

 ここで重要となるのは、物資の提供に留まらず、社会的なルールや責任を再構築するプロセスを同時並行で進めることです。

  実は、以前にローソンで発生した未払い案内の弁済について警察から依頼を受けており、その清算を4月1日に行う約束を交わしました。

 「困っているから助ける」という慈愛の精神はもちろん大切ですが、犯した過ちに対して誠実に向き合い、自らの手で解決する経験こそが、真の意味での自立に繋がると確信しています。

  あえて厳しい約束を交わすことで、彼が社会との絆を再び結び直すための小さな、しかし確実な一歩を踏み出す契機になればと願ってやみません。

 

 週明けの月曜日には、中央区役所の担当ケースワーカーへ連絡を入れ、現状の確認と今後の連携体制を構築する予定です。

 ご本人は「毎月、家庭訪問に来てもらっている」と話しておられますが、支援の現場では主観と事実が乖離しているケースも少なくありません。

  嘘か本当かを峻別することが目的ではなく、事実関係を正確に把握することで、彼にとって最も適切な支援のネットワークを再構築することこそが私たちの責務です。

  孤立という名の深い霧の中にいる彼が、誰かに「助けて」と言える関係性を一つずつ増やしていくこと。

 その地道な積み重ねこそが、再び罪を犯すという最悪の結末を回避する唯一の道であると信じ、私たちは歩みを止めません。

 

 NPO法人os Forward

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