おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD ZERO(ギルドゼロ)が担当します。
「もう、このままじゃダメだと思って…」
そんな電話が私たちに届いたのは、ある雨の日の午後のことでした。
相談者は中年の女性。
長年引きこもりの状態が続き、アパートは一般的にはゴミ屋敷と呼ばれてる状態になっていました。
家賃も数か月滞納しており、すでに生活の継続が困難な状況に。
そこから私たちの居住支援がスタートしました。
最初に訪れた際、部屋のドアが数センチしか開かないほどゴミが積み上がっており、玄関の奥から申し訳なさそうな声が聞こえました。
彼女と話をしてみると、本人は外に出るのも、人と話すのも怖い様子でしたが、”ここから抜け出したい”という意志が感じられました。

私たちはまず行政と連携し、家賃の支援制度や生活保護の申請を一緒に進めることにしました。
さらに清掃業者の手配を行い、片付け作業を開始。
清掃には数日を要しましたが、徐々に部屋の中に光が差し込むようになりました。
女性の表情にも少しずつ変化が見え始めます。

次に取りかかったのは、住み替え先の確保です。
本人の希望を聞きながら、なるべく人の少ない環境で、静かに暮らせる住居を探しました。
新しい部屋に入居できた日は別世界みたいだと小さな声でつぶやいていたのが印象的でした。
もちろん、ここがゴールではありません。
むしろ再スタートのはじまりです。
今後も定期的な訪問や見守りを通じて、社会とのつながりを少しずつ回復していけるようサポートしていきます。
どんな人にもやり直すチャンスはある。そう信じて、私たちは今日も現場に向かいます。