おはようございます、 土曜日の投稿は株式会社GUILD CARE(ギルドケア )が担当します。
今回は、アルコール依存症の方へのサポートについてお伝えします。
アルコール依存症は、回復の過程で「スリップ」と呼ばれる再飲酒が起こることがあります。
スリップとは、一度断酒を続けていた人が何らかの理由で再びアルコールを摂取してしまうこと。
依存症の回復は、常に順調に進むわけではなく、スリップは決して珍しいことではありません。
しかし、再び軌道に戻るための重要な学びの機会として受け止めることが大切です。
今回、長い間アルコール摂取を我慢していた方がスリップしてしまいました。
その後、精神的な混乱が見られ、対応が必要な状況に至りました。
スリップ後、この方はスコップと滑り止めの砂を手に持ち、施設内の様々な部屋をノックして回るという行動を取るようになりましたが、スタッフが迅速に対応し、事態の鎮静化に努めました。
その際、職員が丁寧に聞き取りを行うと、本人は「某格闘技の大会に出るための練習をしていた」と説明しました。
しかし、その言動はアルコールの影響を強く受けており、明らかに普段の状態ではないことがわかりました。
こうした場合、専門的な対応が求められます。スタッフは、施設内の安全を確保するために、警察に連絡しました。
警察が介入したことで、最終的に本人も落ち着きを取り戻し、冷静な状態へ。
アルコール依存症の回復には、時としてこのような困難が伴いますが、重要なのはその都度適切なサポートを行い、再び回復の道へと導くことです。
施設では今後も、この方を含め、依存症に苦しむ方々に対し、個別のケアとサポートを提供し、再度のスリップが起こらないよう努めていきます。