おはようございます!本日の投稿はソーシャルワーカーズが担当します。
パンの袋を並べる手元に、朝のひんやりとした風。
6月15日、大通駅近くの歩道が、静かに「準備中」から「炊き出し会場」へと変身していきました。


この日配ったのは、食パン・メロンパン・おにぎり・せんべい・ポテトチップスなどのお菓子類。
それから三ツ矢サイダーとほうじ茶。ジャンルも形もさまざまですが、不思議とどれも今この場にぴったりと収まっていて、思わず顔を見合わせスタッフ同士でうなずき合いました。
特にメロンパンとサイダーは早々に人気に火がつき、スタッフの手元からどんどん旅立っていきます。

炊き出しといっても、食べ物を配るだけではありません。
今回の舞台は、行き交う人が多い場所。
目の前を通りすぎる誰かの興味の視線を、逃さないことも大事な役目です。

配布が始まると、列はあっという間に伸びていきました。
渡すたびに目を合わせ交わす一言、それとお辞儀。
たった数秒のやりとりに、それぞれの背景がふっとにじむこともあります。
ひとりの女性が、ペットボトルのお茶を受け取りながら小さくつぶやきました。「こういうの、ありがたいんです」それだけ。でも、それで十分でした。
終わってみれば、残ったのは空の段ボールと、やわらかい疲れが。
けれどそれ以上に、あの場にあった「にぎわい」がじわじわと記憶に残っていきます。
大通駅の一角に、ほんのひとときだけ現れたやさしいにぎわい。
また次回も、このにぎわいを連れていけるようまた開催したいと思います。