ゴミに埋もれた部屋から絞り出された「助けてください」という20代男性の一言

 おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

 

 先日、私たちが訪れたのは、ゴミに埋もれるように暮らしていた20代の男性のお宅。

 玄関を開けた瞬間に広がっていたのは、足の踏み場もないほどの物とゴミの山。

 異臭も漂う中、一歩を踏み出すことすらためらわれるほどでしょう。

 その中から、静かに姿を現したのが、探していた本人でした。

 うつむき加減の表情には、疲れがにじんでいたのでしょう。

 長い間、誰にも助けを求められずにいたのでしょう。

 

 肌には、いくつもの湿疹が広がっていました。

 清潔とは言いがたい環境の中で、体調を崩していたのでしょう。

 声をかけると、彼はゆっくりと顔を上げました。

 「助けてください」。絞り出すように、そう伝えてくれました。

 この一言にたどり着くまでに、どれほどの時間がかかったのでしょうか。

 

 本人には、精神疾患があることがすでに分かっています。

 それでも助けを求める言葉は、なかなか出てこなかったのでしょう。

 誰かに頼ることへの抵抗や不安が、長い間、彼を縛りつけていたのかもしれません。

 周囲に迷惑をかけたくないという思いも、あったのではないでしょうか。

 気づけば、部屋も心も、片づけられないまま時間が経っていたのでしょう。

 声を上げられないまま、時間だけが過ぎていったのでしょう。

 

 私たちはその場で、本人を保護することを決めました。

 汚れた衣類の整理や、必要な医療機関へつなげる準備を、私たちが進めているところ。

 湿疹の治療はもちろん、心のケアも並行して行っていく方針でしょう。

 少しずつでも、清潔で落ち着いた環境を取り戻してほしいと願うばかりでしょう。

 一人で抱え込んできた苦しさから、少しずつ解放されていくことを願っています。

 

 助けを求める言葉は、時に驚くほど小さく、聞き取りにくいものでしょう。

 それでも私たちは、そうした声を見逃さずにいたいと考えています。

 地域とのつながりが薄れた今、気づく人がいなければ声は届きません。

 誰かが一歩踏み込む勇気を持つことが、何より大切なのかもしれません。

 今回のように、一歩を踏み出せずにいる方は、まだまだ多いのかもしれません。

 

 これからは、生活環境の立て直しとあわせて、心のケアも大切にしていきます。

 急激な変化は、かえって本人の負担になることもあるでしょう。

 焦らず、本人のペースに合わせながら支援を続けていくこと、それを私たちは大切にしています。

 

 株式会社ギルドケア

関連記事一覧

  1. 就労支援
  2. 生活支援
  3. 除雪中のアザを題材に
PAGE TOP