おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD ZERO(ギルドゼロ)が担当します。
ある日の朝、いつものように安否確認のため居住支援法人の職員が巡回していると、玄関の奥から「助けてくれー!」という叫び声が聞こえてきました。
その一言で一気に緊張が走り、スタッフは即座に対応。
大急ぎで室内に駆け込むと、そこにはトイレの中から助けを求める男性の姿がありました。
「トイレで転んでから抜け出せなくなりました。頭が痛かったので、スリッパを挟んでます」とのこと。
聞けば、床と便器の隙間に体が挟まり、まったく身動きがとれないとのこと。
あらゆる角度から試してみても、どうにも体が抜けず、スタッフ2人がかりでも歯が立ちません。
次第に「足が痺れてきた」と訴えが始まり、事態は緊急度を増していきます。
このままでは危険と判断し、すぐに救急・消防を要請。
ほどなくして到着した救助隊の方々により、慎重かつ迅速な対応の末、無事救出されました。
念のためそのまま病院へと搬送され、検査の結果入院となりました。
幸いにも命に別状はなく、大事には至らなかったことが何よりです。
今回の出来事を受け、私たち職員も改めて日頃の安否確認の重要性を再認識しました。
ほんのわずかな変化や声に気づくことが、命を守る第一歩になるのだと実感する出来事でした。
ちなみに、転倒後に頭の痛みを和らげようとスリッパを枕代わりに挟んだという発想には、思わず「その手があったか…!」と職員一同脱帽。
もちろん真似することはおすすめしませんが、ある意味たくましい一面が垣間見えました。
これからも、私たちは「何かあったら駆けつける安心感」を支えに、利用者の皆さんと日々向き合っていきます。