「ちゃんとした生活を送りたい」夫婦喧嘩から見えた支援の入り口と小さな希望

 おはようございます!本日の投稿はソーシャルワーカーズが担当します。

 先日のある早朝、地域のソーシャルワーカーズに一本の連絡が入りました。

 発信元は警察署。”ご夫婦間での激しい喧嘩があり、家が荒らされた状態”とのことで、現場には奥さんと旦那さんの姿が。

 夫婦喧嘩の発端は、家計の金銭管理。働いて得た給料を奥さんがほぼ使い切ってしまい、怒った旦那さんが通報したとのことでした。

 

 最初は話し合いから始まったものの途中から奥さんは癇癪を起こし、家の中の物を壊すなどの行動に。

 旦那さんも言葉と行動で怒りをぶつけてしまい、お互いに落ち着かない状況が続いていたそうです。

 以前から何度も喧嘩を繰り返し、お金に関しても衝動的な使い方をしてしまうという共通点が、すれ違いを生んでいました。

 

 ただ、今回の第三者の介入によって話し合いのきっかけができたのは確かです。

 冷静になった奥さんは「ちゃんとした生活を送りたい」と涙ながらに語っていました。

 

 現場では双方から丁寧にヒアリングを実施。

 日頃のストレス、生活環境、そして支え合う関係性の再構築について、少しずつ話を整理していくことにしました。

 金銭管理については福祉的なサポートや仕組みを活用し、依存的な使い方を防ぐアドバイスを提案。

 心理的な支援や、夫婦カウンセリングへの導線も検討に入りました。

 

 すぐに劇的な変化は起きないかもしれませんが、こうした小さなきっかけから、新しい生活のスタートが見えてくることもあります。

 誰にでもある”つまずき”。大切なのは、そのあとに「変わりたい」と願う気持ちに手を差し伸べることなのだと、今回の支援を通してあらためて実感しました。

NPO法人os Forward

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