おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
2025年9月6日、札幌コンベンションセンターで私たち主催のイベントが開催されました。
テーマは「支援の意味とは何か?原点の声」。
刑事司法ソーシャルワークの現場で長年活動してきた実践家たちと、実際に支援を受けてきた当事者が一堂に会する、貴重な場となりました。

開会を飾ったのは、北海道地域生活定着支援センターの統括コーディネーター石井隆氏による基調講演。
日々向き合う現場の課題や、支援が持つ力を具体例を交えながら語ってくださいました。
聴講者のメモを取る手も自然と熱を帯びていたのが印象的です。

続いて登壇したのは、GUILD GROUPの精神保健福祉士・原谷那美。
事例報告の中では、支援の工夫や困難、そして「小さな変化が次につながる」という視点を大切にしていることが紹介されました。
その真剣な語り口から、支援者としての覚悟が伝わってきます。

さらに注目を集めたのが、当事者によるパネルディスカッション。
実際に犯罪歴を持ち、刑事司法ソーシャルワークの対象となった方々が登壇し、「あの時の支援が救いになった」と自らの体験を語りました。
その声は会場に深い静けさを生み、参加者一人ひとりに強く響いたようです。
体験談には痛みも含まれていましたが、同時に「支えがあれば再出発できる」という希望がありました。

イベント全体を通して、支援の意味を理論だけでなく現実の声から再確認できたのは大きな収穫でした。
支援者、当事者、そして参加者が同じ時間を共有したことに、この取り組みの意義が凝縮されていたように思います。

刑事司法ソーシャルワークは、社会の周縁にある人々を支えるために欠かせない分野です。
今回の集まりは、その重要性を再認識し、次の一歩を考える大切な機会になりました。