おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
社会へ戻ることは、多くの人にとって新しいスタートです。
しかし、長い服役期間を経て地域で生活を再開する方にとって、その一歩は想像以上に大きな壁があります。
今回ご紹介するのは、62歳の男性への支援についてです。
この方は覚醒剤使用によりこれまで13回服役されてきました。
3年前にも当グループホームで生活しながら支援を受けていましたが、再び覚醒剤を使用してしまい逮捕。
その後、刑務所での生活を送り、このたび「もう一度ここでやり直したい」という思いを胸に戻って来られました。
私たちはその気持ちを受け止め、引受人として新たな生活を支えることになりました。
もちろん、再スタートには期待だけではなく不安もあります。
長年繰り返してきた生活習慣を変えることは簡単ではありません。
それでも、地域の中で安心して生活を続けるためには、一人で抱え込まない環境づくりが欠かせないと考えています。
まず取り組んだのは医療への接続です。
依存症は本人の意思だけで解決できる問題ではありません。
定期的に専門職と関わることで、自分自身の状態を振り返り、困った時に相談できる場所を持つことが再発防止につながります。

さらに、再犯防止プログラムの受講も開始しました。
過去を責めるためではなく、再び同じ状況にならないために何が必要なのかを一緒に考えていく時間です。
自分の行動を振り返り、危険な状況に気づく力を身につけることも大切な学びになります。
加えて、就労支援事業所への通所も始まりました。
毎日決まった時間に起き、外出し、人と関わる生活を続けることは、生活リズムを整えるだけでなく、自信を取り戻すきっかけにもなります。

最初から順調に進むとは限りません。
体調や気持ちの浮き沈みがある日もあるでしょう。
それでも、小さな積み重ねが将来の大きな変化につながると私たちは信じています。

ある日、男性は「今度こそ最後にしたい」と静かに話してくださいました。
その言葉には、これまでの人生への後悔と、これからを変えたいという強い気持ちが込められているように感じました。
私たち支援者にできることは、結果だけを求めることではありません。

失敗を責めるのではなく、相談できる関係を築き、必要な支援へつなぎ続けることが何より重要です。
社会復帰はゴールではなく、新しい生活のスタートです。
これからも医療機関や関係機関と連携しながら、一歩ずつ前へ進めるよう寄り添い続けます。
「やり直したい」という思いを大切にし、その挑戦を地域全体で支えられるよう、今後も伴走支援を続けてまいります。







