おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
知的障害のある50代の男性にとって、社会から離れてすでに8ヶ月という月日。
私たちは毎月欠かさず、この男性と手紙のやり取りを続けています。
差出人は刑務所の中、受け取るのは私たちの事務所という、少し変わった文通でしょうか。
届く便箋には、いつも決まって同じ言葉が添えられていました。
「楽しい受刑生活を送っております」。
読むたびに、私たちはどこか引っかかりを覚えずにはいられません。
刑務所での毎日が、本当に楽しいはずはないでしょう。
自由は制限され、家族とも会えず、決められた時間割の中で一日一日が淡々と進んでいきます。
それでも彼は、工場の仕事仲間や職員のことを「やさしい」と呼び、日々を前向きな言葉で綴り続ける人。
もしかすると、不安な気持ちを誰かに悟らせたくないのかもしれません。
あるいは、素直な性格ゆえに、目の前で受け取った小さな親切を、そのまま大きな喜びとして受け止めているのだと私たちは感じています。
手紙に必ず添えられているのは、本の差し入れの希望。
今回も六冊もの本のタイトルが、一文字ずつ丁寧に書かれた字で並んでいました。
北海道の動物を紹介する図鑑や、全国のご当地グルメをめぐる一冊、心温まる短編小説まで、興味の幅は驚くほど広いのでしょう。
ただ刑務所の規則により、一度に差し入れできる本の数には上限が定められています。
希望のすべてを叶えられるとは限りません。
それでも私たちは、限られた冊数の中で、できる限り彼の望みに応えたいと考えています。

差し入れの本を選ぶ作業は、ちょっとした宝探しにも似た、心の弾む時間。
書店で背表紙を一冊ずつ眺めながら、彼が喜ぶ顔を思い浮かべる時間は、支援する側にとっても大切なひとときになりました。
本を通じて外の世界とつながることは、閉ざされた環境の中で心の支えになっているのでしょう。
八ヶ月という月日は、決して短くはないでしょう。
それでも毎月届く便箋には、乱れのない丁寧な文字が並び、変わらぬ調子で近況が記されています。
私たちがその一枚一枚から受け取っているのは、彼なりの精一杯の前向きさ。
「楽しい」という言葉のさらに奥にあるものを、私たちはこれからも想像し続けるでしょう。
出所後の新しい生活を見据えながら、これからも本のやり取りを通じて、彼とのつながりを大切にしていきたいと思います。







