おはようございます!本日の投稿はソーシャルワーカーズが担当します。
先日、弁護士を通じて支援依頼が届きました。
対象となるのは18歳の女性。
中学生の頃から社会的養護下に置かれ、長く児童養護施設で生活を続けていた方です。
施設では同世代との生活が続くなか、ある日、同じ施設の子どもとともにタバコを万引きしてしまいました。
その後は一時保護施設へと移され、さらに施設内に警察が訪問し、逮捕という流れに至ります。
本人はそのまま少年鑑別所へ。
少年審判の段階でも親は一切の関与を拒否し、本人の置かれた状況は非常に厳しいものでした。


さらに今回の支援開始にあたって特筆すべきは、彼女が現在妊娠2ヶ月であるということです。
相手の男性とはすでに連絡が取れず、面会も手紙のやり取りもない状態。
それでも彼女は、「一緒に育ててくれると言われたら産みたい」と、揺れる想いを口にしました。

当初は支援に対して心を閉ざしているようにも見えましたが、面談を重ねるうちに、少しずつ本音を語る場面が増えてきました。
過去の経験から、人との信頼関係を築くことが怖くなっている様子もうかがえます。
保護観察所の判断により、私たち支援機関が関わることとなり、現在は住居の手配や母子支援の制度についても検討を進めているところです。
本人も、これからの生活や出産に対して不安がある一方で、「自分の人生を変えたい」と前向きな気持ちを見せ始めています。
孤立や困難が続く状況のなか、支援者の関わりが“安心できる居場所”として感じてもらえるよう、丁寧にサポートを続けていく予定です。