おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
覚せい剤事件で十二回の服役歴を持つ60代の男性の、六月二十二日の仮釈放。
私たちは就労先への毎朝の送迎を通じて、日々の生活を見守っています。
ところがある朝、いつも通り迎えに行った職員を待っていたのは、いつもと違う静けさ。
玄関のチャイムを鳴らしても、部屋の奥からは物音ひとつ返ってきません。
電話をかけても、呼び出し音すら鳴らない圏外の状態が続きました。
真夏の厳しい暑さも重なり、熱中症で倒れている可能性が、頭をよぎったのでしょう。
合鍵を管理する立場としてそこにあったのは、一刻を争う判断。
安全を優先し、部屋の鍵を開けて中へ入ることにしました。
目に入ったのは、床に残る泡のような跡。
見るからに、ただごとではない空気が漂っていました。

奥の部屋で目にしたのは、上半身裸のまま座り込む彼の姿。
手にしていたのは携帯電話で、待受画面をひたすら指でタップし続けていました。
何度声をかけても、視線はこちらに向きません。
しばらくの間、まともな反応は返ってきませんでした。
ようやく落ち着いた頃、体調をたずねた職員への返答は、静かなひと言。
「すいません、使っちゃいました」。
それは覚せい剤の再使用を告げる、短くも重い一言でした。

私たちが迷わず行ったのは、110番へ連絡する意思の確認。
彼は自分から通報をお願いしたいと伝え、拒むことはありませんでした。
数分後に到着した警察官に対しても、事情を隠そうとする素振りは見られません。
駆けつけた警察に対しても見せたのは、任意同行の求めに素直に応じる姿。
抵抗するでも、隠すでもない態度に、私たちは複雑な思いを抱かずにはいられません。
仮釈放からまだ一ヶ月に満たない期間での出来事だったことに、正直なところ言葉を失いました。
十二回という服役の回数を思うと、依存の根深さを痛感させられるでしょう。
それでも、彼自身が誰かに助けを求めるように行動した事実は、決して軽いものではないでしょう。
依存からの回復は、一直線には進まないのだと改めて実感させられました。
私たちが大切にしたいのは、再び歩み出そうとする人のそばに、変わらず立ち続ける姿勢。
失敗を責めるだけでは、次の一歩にはつながらないでしょう。
今回のような出来事も含め、一人ひとりの現実としっかり向き合いながら、これからも粘り強く支援を続けてまいります。








