4/26(土)”普通になれ”ではなく”そのままでいい”から始まる支援のかたち

 おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD CARE(ギルドケア)が担当します。

 40代の男性が、長期入院を経てグループホームに入居してからの生活についてお話しします。

 この男性は、統合失調症を患い、これまでの人生で多くの困難に直面してきました。

 彼は、長期間の治療と支援を受けながらも、就労支援を受けて規則正しい生活を送るようになりました。

 これには、体調を安定させ、社会的に適応するための努力が多く含まれていたのです。

 

 しかし、ある日突然の変化が訪れます。

 久しぶりに父親と連絡を取り、面会の場を持ったのです。

 父親の「頑張れ。お前なら普通に生活できる」という励ましの言葉は、善意のつもりでも彼にとっては大きなプレッシャーとなりました。

 彼は「俺は強い」「アメリカで護衛の仕事が決まっている」など、現実とはかけ離れた発言をするようになりました。

 この言動は、医療のサポートなしでは生活が難しい状況を示唆してたのです。

 

 この男性はその後すぐに医療機関に繋がり、入院することに。

 入院後、数日を経て、ご両親がグループホームに現れました。

 ご両親からは男性が退院し、グループホームで過ごしていたことの感謝の気持ちを伝えていただきました。

 その言葉には、少しでも彼を支えたことへの安堵と、これからも彼のためにできることを考えていこうという気持ちが込められていました。

 

 男性が受けた支援の多くは、医療機関やグループホーム、そして周囲のサポートによるもの。

 統合失調症という難しい病気に直面しながらも、彼は再び安定した生活を送ることができるようになったのです。

 その過程で、父親からの言葉が大きな転機となりましたが、それが彼にとって必要な一歩であったとも言えます。

 

 今回の一件を通じて、家族の関わり方や声かけの難しさを改めて実感しました。

 本人の回復を願う気持ちは皆同じ。

 しかし、その“普通”が本人にとっての重荷となってしまうこともあると気づかされます。

 今後も、ご本人のペースを大切にしながら、本人と家族の間に立つ支援を続けていきたいと思います。

 

 株式会社ギルドケア

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