おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD CARE(ギルドケア)が担当します。
ある日、自転車が趣味の20代の男性(知的障害のある方)から「部屋に入るのは来週にしてほしい」と伝えられました。
理由を聞くと、「自転車を直したいから」「完成したら見せたいから」といくつかの言葉が返ってきました。
そのたびに訪問を先延ばしにされ、少し不思議に思っていました。
しかし本日、ゆっくり時間を取って話を聞いてみると、「実は部屋がすごく汚くなっていて、怒られるのが嫌だった」と小さな声で本音を打ち明けてくれました。
私たちを拒んでいたのではなく、自分の中の恥ずかしさや後ろめたさから距離を取っていたのだと気づき、胸が熱くなります。

彼の許可を得て、いざ入室すると、床にはゴミが散乱し、水回りには垢が溜まり、正直なところかなりの状態でした。
でも、それと同時にここまで1人で頑張ってきたのだという気持ちも湧いてきました。

掃除道具を手に取り、一緒に部屋の片づけをスタート。
最初は戸惑いながらだった彼も、だんだんと手が動くようになり、「これは捨ててもいいか?」「ここも掃除する?」と、自分から声をかけてくれるようになりました。
空気が少しずつ軽くなり、笑顔も見えはじめたのが印象的です。


掃除が終わった部屋を見て、彼は誇らしげにこれで自転車もきれいにできると話していました。
その言葉に込められた気持ちの変化が、何よりもうれしく感じられました。
<Before>

<After>

互いの小さなやりとりの中に、信頼や自信が育まれていく。
そんな大切な瞬間に立ち会えたことに感謝したいと思います。