おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD ZERO(ギルドゼロ)が担当します。
先日、白石保護課より緊急の相談が寄せられました。
”夫婦で家を出され、行き場がない”それが芳一さんと恵美さんご夫妻の現状でした。
ご相談を受けた瞬間から、私たちは迅速な対応が求められると認識。
まずは現状を丁寧にヒアリングしました。
夫の芳一さんは大阪生まれ。営業職として長年活躍され、東京、北海道と転勤を重ねてきました。
定年後に脳梗塞で倒れ入院。腰痛も抱えており、現在も腰に6本のボルトが入っています。
一方、恵美さんは札幌出身。
高校卒業後はアルバイトを続けてきました。
ご結婚後はご主人の年金とアルバイト収入で慎ましく生活。
しかし年金減額が家計を直撃。ついに家賃が払えず、退去に至ったのです。
現在は白石区で生活保護を受給中。
財産や手帳類、介護認定もなく、医療機関への通院も途絶えていました。
残金は14万円ほどという厳しい状況です。

今回のケースで何より印象的だったのは、 お二人の「助けてほしい」と声をあげられた勇気でした。
困難な状況でも支援につながる一歩を踏み出せたこと。それが大きな意味を持ちます。
私たちはすぐに仮住まいの手配と生活再建のサポートを開始。
病歴や現在の体調を踏まえ、医療機関との連携も進めています。
特に芳一さんの腰痛と脳梗塞後のケアは継続的な見守りが必要。
専門職チームと連携し、安心できる生活環境の整備を目指しています。
一方で、恵美さんにも改めて生活設計や就労支援の提案を行う予定です。
生活保護というセーフティネットだけでなく、地域社会とのつながりを築いていくことも重要と考えています。
今回の支援を通じて、改めて 「孤立させない支援の大切さ」 を実感しました。
制度があっても、それを活用する一歩が踏み出せずにいる方は少なくありません。
そうした時こそ、私たちのような存在がそっと手を差し伸べることが求められるのです。
再び笑顔が戻るその日まで、私たちのサポートは続きます。