おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
先日とある男性の支援が始まりました。
本日はそんな彼の人生についてお話しいたします。
千葉で生まれ、千葉で育ったAさん。
10年ほど大阪で営業職に就いたあと、再び千葉に戻り販売系の仕事に励んでいました。
けれどその後の人生は、順風満帆とは言いがたかったようです。
彼の暮らしぶりを聞くと、相当な酒好きでタバコは一日一箱。
ギャンブルは競馬をこよなく愛しており、まさに昭和の浪花節を体現するような人物です。
ただ、そんな自由な生き方の代償も小さくはありませんでした。
20歳の頃無免許運転に服役、そして晩年にかけての窃盗による服役。
札幌にやってきたのは2年前のことですが、定住先が見つからず、ついには再び窃盗で捕まり刑務所へ。
出所後、身寄りも戻る場所もないまま私たちへと繋がったのです。
驚くことに、出所初日にはコンビニで飲酒。
年齢を感じさせない行動力と、どこか少年のような無鉄砲さには、驚きを隠せません。

所持金は240万円、銀行のキャッシュカードは持っているけれど通帳や印鑑は不所持。
保険や財産もなく、頼れる親族との連絡も絶えて久しい。
そんな状況ながらも、本人は千葉への帰還を望んでいます。

年金は偶数月に25万円入る予定で、しばらくは生活に困ることはなさそうです。
しかし、今度こそ「穏やかな日々を送れるのか」が最大の鍵になるでしょう。
過去の選択を嘆いても意味はない。
それでも彼の瞳には、わずかに光が残っています。
趣味の競馬新聞を手に、次の出走表を眺めながら、人生というレースの最終コーナーを静かに曲がろうとしているようでした。
