高額修繕をどう乗り越えるか│鑑定士対応から見えた損害保険の実務ポイント

 おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

 床が沈むような音に気づいたのは、支援している方のお部屋を訪ねたときでした。

 歩くたびにギシギシと鳴り、よく見ると床板の一部が変色して波打っているのです。

 原因は長年気づかれずに進行していた水漏れで、床下が腐食してしまったことでした。

 修繕が必要なのは明らかですが、見積もりを取ってみると驚くような高額。

 誰もがため息をつく場面ですが、ここで頼りになるのが損害保険でした。

 

 保険金が下りるかどうかは簡単に決まらず、専門の鑑定士が派遣されることになりました。

 その姿はまるで探偵。

 懐中電灯で床下を覗き込み、メジャーで寸法を測り、過去の修繕履歴や水回りの使い方まで確認していきます。

 住んでいる方は不安そうに様子を見ていましたが、「これは保険の対象になりそうですね」と鑑定士がひとこと。

 ようやく表情が和らぎました。

 

 修繕工事は生活の安心を守るために欠かせませんが、金額の大きさから一人では解決が難しい場面も多いもの。

 そんなとき保険制度のありがたみを実感します。

 もちろん全てが補償されるわけではなく、適用条件や範囲の確認は不可欠です。

 ただ、今回のように専門家が丁寧に調査してくれることで「本当に必要な部分」に対して助け舟が出るのだと学べました。

 

 床の腐敗は最初は小さなシミから始まったそうですが、放置すると大きなトラブルにつながるのだと痛感します。

 もし気づかないまま年月が経っていたら、さらに広範囲に工事が必要になっていたかもしれません。

 そう思うと、日々の点検や違和感への早めの対応も大切にしたいところです。

 

 支援の現場では生活の困りごとが突然やってきます。

 今回の漏水と修繕工事もまさにその一例でした。

 しかし保険や鑑定士という存在が加わることで、ただのトラブルが「安心を取り戻すプロセス」に変わっていきました。

 少し大げさかもしれませんが、暗い床下を照らす懐中電灯の光は、暮らしを守る希望の光にも見えました。

 

  NPO法人os Forward

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