おはようございます!本日の投稿はソーシャルワーカーズが担当します。
今月行われた社会福祉士研修では、「司法福祉セミナー」が開催されました。
テーマは「保護観察所の機能と社会福祉士の役割―更生保護と医療保護―」。
午後1時30分から3時30分までの2時間にわたり、専門的でありながら実践に結びつく内容が盛り込まれていました。


保護観察所と聞くと、少し堅苦しい印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし実際には、犯罪や非行を繰り返さないよう支える場所であり、社会復帰を助けるための”つなぎ役”として大切な役割を担っています。
そこに社会福祉士が関わることで、生活支援や医療につながるルートが広がり、再スタートを切る人の背中を押すことができるのです。

講義では、日々の現場で直面するケースが紹介され、具体的にどのような支援が可能かを考える時間がありました。
医療保護が必要となる場面では、精神的なケアや服薬管理をどう支援につなげるかがポイントとなります。
さらに印象的だったのは、「支援は一人では完結しない」という言葉。
行政や司法、医療や福祉など、複数の専門分野が連携して初めて本人を支えられるのだという実感が伝わってきました。
この視点を持つことで、孤立を防ぎ、社会の一員としての居場所をつくることができるのです。
セミナーを通して、参加者同士の意見交換も活発に行われました。
休憩中には司法分野の話題なのに、意外と自分たちの日常業務ともリンクする部分が多いといった感想も飛び出し、互いの経験をシェアする温かな空気が流れました。
2時間の学びを経て、司法福祉という少し特別に見えるテーマが、私たちの身近な支援と強く結びついていることを実感できました。
今回のセミナーで得た気づきが、現場での新しい一歩につながっていくことを願います。