再出発への一歩│編み物がつなぐ未来への希望

 おはようございます!日曜日の投稿は株式会社GUILD WORKS(ギルドワークス)が担当します。

 本日は支援を行っている一人の人物についてお話いたします。

 21歳の男性が、過去の困難を乗り越えながら新たな人生を模索しています。

 彼のこれまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。

 17歳から睡眠薬を乱用し精神錯乱に陥り、18歳までの間に二度の入院を経験。

 さらに19歳では覚醒剤の使用が発覚し、北海道外の少年院で一年半を過ごしました。

 通常、少年院では10か月で1クールの教育が行われますが、帰り先が決まらないなどの事情で退院が長引いたといいます。

 

 仮退院後、彼は家族の元に戻りましたが、十分な支援を提供するのは困難とされ、道東での福祉支援に繋がりました。

 しかし、薬物への衝動を抑えきれず住まいを飛び出し、札幌へ向かいます。

 札幌市内で一週間過ごした後、麻薬及び向精神薬取締法違反により逮捕され、懲役1年(執行猶予4年)の判決を受けることとなりました。

 

 判決後、彼はギルドの居住支援に繋がり、薬物と後遺症に向き合いながら新たな生活を始めています。

 気持ちの浮き沈みが続く中、彼を救ったのは意外にも編み物でした。

 きっかけは、暇な時間を埋めようと視聴していたYouTubeの動画。

 偶然目にした編み物の解説に心惹かれ、すぐに百円ショップで道具を購入し挑戦を始めました。

 

 編み物を通じて彼の心には穏やかさが生まれました。

 暇な時間を有効活用することで薬物のことを考える機会が減り、さらに手作りのマフラーを支えてくれた人々へ贈ることで感謝の気持ちを形にすることができました。

 この行為は彼にとって、これまでの過ちを振り返りつつ未来への希望を編み込む行動となっています。

 

 彼の姿は、困難な状況から立ち直りつつある人々に勇気を与えます。

 一歩ずつ前に進むその歩みが、支援の大切さや可能性を示しています。

 編み物の糸が繋ぐのは、ただの作品ではなく、未来への確かな絆なのかもしれません。

 

 株式会社ギルドケア

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