再出発を支える現場から見えた│30年の歴史を抱えた方と向き合い、保護申請へ進んだ一日を振り返って

 おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。

 今回の支援は、長い年月を背負ってきた一人の男性との出会いから始まりました。

 現在は東区役所で生活保護の申請手続きを進めている最中で、これから医療にも福祉にも丁寧につないでいく必要があります。

 これまでの歩みには多くの困難がありましたが、同時に「これから変わりたい」という意志も確かに感じられました。

 

 男性には前科が八つあり、そのすべてが覚醒剤に関するものでした。

 約三十年間、いわゆる反社会勢力に属していた過去もあり、十年前に組織を離れた後も環境の影響は完全には断ち切れなかったようです。

 それでも、自分自身を見直す時間を少しずつ持ちながら過ごしてきたと聞きました。

 

 今回の支援につながったのは、月形刑務所を出所した直後の出来事でした。

 狸小路でかつての知人と再会し、その場の勢いで覚醒剤を使用してしまい、直後に倒れて救急搬送となったのです。

 搬送先の東徳洲会病院で一週間の入院が必要になり、退院の日には刑事が病院へ迎えに来て、そのまま中央署での事情聴取が行われました。

 体調を考慮され、勾留とはならず、自宅に戻る代わりに私たちへとつながる流れになりました。

 

 話を伺う中で、「今回は自分でも納得できるまで向き合うつもりです」と語っていた言葉が、とても印象に残っています。

 これまでの長い履歴を踏まえても、本人の中で大きな転換点になり得る瞬間だったように思います。

 

 その後、召喚状が届いたため担当弁護士との打ち合わせも行いました。

 法律の手続きはどうしても不安が伴いますが、専門家のサポートを受けながら整理していくことで、本人の表情にも落ち着きが見られるようになってきました。

 これからは医療のフォローと、再発防止のための支援、そして日常生活の基盤づくりを段階的に整えていきます。

 

 長い過去の影響は一日では消えません。それでも、人は誰でも「これからの自分」を積み重ねることができるはずです。

 

  NPO法人os Forward

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