北見から札幌へ、23歳の彼女が見せてくれた「できないこと」ではなく「できている今」を見つめ続ける支援現場

 おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD CARE(ギルドケア)が担当します。

 北見から来札し、生活訓練を続けている支援対象の女性がいます。

 療育手帳B判定、てんかん発作の既往あり。年齢は23歳で、行動力のある明るい方です。

 慣れた街並みではなく、まだ不安の残る環境でありながら、少しずつ出来ることを増やしてきている姿が印象的。

 買い物の練習、外出の段取り、余暇先を自分で探す挑戦。

 その積み重ねが一人で外食に行くという行動に繋がりました、小さくても確かな前進です。

 

 しかし、先日その過程で予期せぬ出来事が起こります。

 行きつけになりつつあった「かつや」に一人で向かった際、発作を起こし意識を失ったとのこと。

 救急搬送の連絡が入ったとき、支援者側も一瞬息が詰まるような感覚がありましたが、到着時には意識が戻っており、かかりつけ医での検査を経て大事には至らず。

 無事に帰宅できたことは、ただそれだけで安堵に値します。

 「夜遅くに迎えに来てもらってごめんなさい。発作はコントロールできないから、迷惑かけてしまってる」と本人は静かに口にしました。

 迷惑ではなく、ただ必要な支援がそこにあっただけ。

 支援とは、本人の努力と可能性を信じ、その歩幅に寄り添うことだと改めて感じました。

 意識消失という怖さの中で、本人が一番恐怖を抱き、悔しさや申し訳なさと向き合っていたのだと思うと、私たちが返すべきは責めるではなく肯定のです。

 今回の外食は失敗ではなく挑戦の結果であり、次に安全策を整えた外食へ繋げる学びの一歩と捉えられます。

 

 再発予防として、発作予兆の把握や見守りの仕組み、外出時の連絡方法を一緒に整理していく予定です。

 彼女がまた安心して外食を選べる日が来るように、自信の積み上げを支えること。

 それが今、私たちにできる次の支援です。

 北見から札幌へ渡ってきた勇気を思うと、その未来はまだまだ明るいと信じられます。

 

  株式会社ギルドケア

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