おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD ZERO(ギルドゼロ)が担当します。
居住支援を行っているなかで、今回もひとつの変化に気づくことから始まりました。
いつもは滞りなく家賃が引き落とされていたある住人の口座から、先月分の家賃が落ちなかったのです。
初めてのことだったため、念のために連絡を試みましたがつながらず、訪問を決めました。
玄関を開けた住人は、以前よりも少し元気がない様子で出迎えてくれました。
話を聞いてみると、実は先月で仕事を辞めてしまい、収入が途絶えてしまったとのこと。
誰にも相談できず、不安を抱えながら一人で耐えていたようです。

「どうしていいかわからなかった」と、ぽつりと漏らしたその言葉が印象的でした。
居住支援の現場では、こうした“助けてと言えない状況”にある方と出会うことがあります。
外からは普通に生活できているように見えても、実際には大きな不安を抱えて暮らしているケースは少なくありません。
私たちは、生活保護の申請を含めた公的支援の選択肢や、心のケアとしての医療機関受診を提案しました。
本人も「このままではいけない」と前を向く決意を固め、翌日には生活保護の申請手続きと、メンタルクリニックへの受診が決まりました。
一人で抱え込まず、最初の一歩を踏み出せたことが何よりも大きな前進だと思います。
支援者が近くにいるという安心感が、ほんの少しでも心の支えになればと願っています。

この出来事を通して、改めて早期の気づきと寄り添う姿勢の大切さを実感しました。
小さな変化を見逃さず、困難を抱えた方の背中をそっと押せる存在であり続けたいと思います。
今後も、支援の手が届くような関係づくりを大切にしていきます。