早朝5時の電話から始まった“旅立ち支援”物語。人との関わりが生んだ優しい送り出し

 おはようございます、 本日の投稿は株式会社GUILD CARE(ギルドケア)が担当します。

 先日のある朝、まだ外は薄暗い5時すぎ。

 「助けてほしい」と一本の電話が鳴り響きました。

 声の主は困りごとを抱えた方。眠気を吹き飛ばして内容を聞き取り、大通公園で待ち合わせることにしました。

 

 到着すると、少し疲れた表情のご本人がベンチに座っておられました。

 身の上話を聞きながら「まずは保護課へ行ってみましょうか」と提案。

 本人も小さくうなずかれ、一緒に窓口へ向かいました。

 状況を丁寧に説明し、職員の方にも対応していただきました。

 

 ところが、手続きの途中で突然「やっぱり本州に帰りたいんです」との言葉が。

 その表情は不安ながらも、どこか吹っ切れたようにも見えました。

 悩んだ末の決断だったのでしょう。保護課も柔軟に対応してくださり、帰省のための交通費を貸与してもらえることとなりました。

 

 その後、中央バスターミナルまで一緒に移動。

 切符売り場で苫小牧市行きの高速バスチケットを購入し、ホームでバスを待ちながら最後の会話を交わしました。

 

 「本当にありがとうございました。ご自宅に着いたら連絡します」という言葉に、私たちも安心して見送ることができました。

 背中を押してあげることしかできませんでしたが、それでも誰かの“次の一歩”に関われたことは大きな喜びです。

 帰りのバスに揺られながら、ふと空を見上げると、朝の曇り空が少しずつ晴れていくのが見えました。まるでこの方のこれからを応援するように。

 小さな支援が大きな未来につながるそんなことを実感できた一日でした。

 こうした出会いがあるからこそ、この仕事へのやりがいを感じます。

 

 株式会社ギルドケア

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