おはようございます、本日の投稿は株式会社GUILD GROUP(ギルドグループ)が担当します。
ある日、支援している方から「車のローンが払えなくなった」と相談を受けました。
長く生活を共にしてきた車ではありましたが、返済が続けられない以上、ローン会社が引き取りに来ることとなりました。
本人も立ち会うとのことで、私たちも一緒にその場を見守ることになりました。
当日、いつもより少し緊張した面持ちで本人は玄関に立ちました。
遠くから運搬用の車両が近づいてくる音が聞こえると、その場の空気が静かに張りつめます。
これまで通院や買い物、ちょっとした気分転換のドライブにも活躍してきた車です。
そうした日常の風景を思い出すと、やはり胸がきゅっと締め付けられるようでした。

ローン会社のスタッフが到着し、必要な書類を交わした後、いよいよ車が動かされます。
「いろんな思い出があったなあ」と本人がぽつりとこぼした言葉に、こちらも思わずうなずきました。
けれども、ただ寂しさだけでは終わりません。
車が去っていく光景を見送りながら、本人は「これからは足がなくても工夫して生活していく」と前を向く言葉を口にしました。
その姿勢に、支援する側として励まされるものを感じます。
車がなくなることで確かに不便は増えるでしょう。
しかし、公共交通機関を利用することや、仲間と協力して移動を工夫することは、新しい経験へとつながります。
暮らしの一部を手放すことは痛みを伴いますが、逆にそこから人との関わりが深まる場面も出てくるはずです。
支援とは、こうした生活の転機を共に体験し、そこから次の一歩を一緒に考えていくことだと改めて実感しました。
今回の車の引き取りも、その一つの物語として心に刻まれる出来事です。
