9/13(日)退去したはずの入居者が家の前に、市電に乗って去っていった不思議な出来事

 おはようございます、本日の投稿は株式会社ギルドケアが担当します。

 

 先日起きたのは、少し不思議で、そして心に残る出来事。

 すでに退去されたはずの元入居者の方が、なぜか以前住んでいた家のすぐ前に、ぽつんと座っておられたのです。

 連絡を受けて急いで様子を見に行った私たちは、その光景に思わず足を止めてしまったほど。

 

 なぜここにいらっしゃるのか、という疑問が真っ先に浮かびます。

 それでも、まずは穏やかに声をかけることを第一に。

 すると本人は、落ち着いた口調でこう答えてくれました。

 「自分の家がどうなっているのか、見に来たんだ」。

 その言葉には、どこか懐かしさや、名残惜しさのようなものがにじんでいました。

 

 長く暮らした場所には、たくさんの思い出が詰まっているもの。

 慣れ親しんだ我が家というのは、それだけ特別な存在なのでしょう。

 たとえ引っ越したあとでも、ふと様子が気になってしまうのは、ごく自然な気持ちなのかもしれません。

 私たちは無理に立ち去るよう促すこともなく、しばらくの間、そっと様子を見守ることにしました。

 せかしてしまっては、かえって落ち着かない気持ちにさせてしまうかもしれません。

 

 家の前でゆっくりと時間を過ごされる、その姿。

 何かを思い出しているのか、静かに建物を見つめる横顔が印象的でした。

 急かすことなく、その大切な時間を、静かに過ごしていただきたい。

 そんな思いで、私たちも少し離れたところから、そっと見守り続けました。

 

 それからしばらくして、やがてゆっくりと立ち上がった本人。

 そして、近くの停留所から市電に乗り、どこかへと向かっていかれました。

 遠ざかっていくその後ろ姿を見送りながら、私たちの胸に残ったのは、なんとも言えない気持ち。

 行き先はわかりませんが、どうか無事に過ごしていてほしいと願うばかりです。

 

 一度退去された方であっても、そのつながりが完全に切れてしまうわけではありません。

 ふとした瞬間に、今回のようにして再び顔を合わせることも、きっとあるのでしょう。

 だからこそ、いつどんなときも穏やかに、そしてあたたかく接することを大切にしたいと考えています。

 

 一人ひとりに、それぞれの事情や思いがあるもの。

 そんな中で私たちにできるのは、その一つひとつの気持ちに、そっと寄り添うこと。

 今回の出来事も、支援のあり方をあらためて見つめ直すきっかけに。

 これからも利用者お一人おひとりの思いを大切にしながら、支援を続けてまいります。

 

 株式会社ギルドケア

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