おはようございます、本日の投稿は株式会社ギルドケアが担当します。
先日起きたのは、少し不思議で、そして心に残る出来事。
すでに退去されたはずの元入居者の方が、なぜか以前住んでいた家のすぐ前に、ぽつんと座っておられたのです。
連絡を受けて急いで様子を見に行った私たちは、その光景に思わず足を止めてしまったほど。
なぜここにいらっしゃるのか、という疑問が真っ先に浮かびます。
それでも、まずは穏やかに声をかけることを第一に。
すると本人は、落ち着いた口調でこう答えてくれました。
「自分の家がどうなっているのか、見に来たんだ」。
その言葉には、どこか懐かしさや、名残惜しさのようなものがにじんでいました。
長く暮らした場所には、たくさんの思い出が詰まっているもの。
慣れ親しんだ我が家というのは、それだけ特別な存在なのでしょう。
たとえ引っ越したあとでも、ふと様子が気になってしまうのは、ごく自然な気持ちなのかもしれません。
私たちは無理に立ち去るよう促すこともなく、しばらくの間、そっと様子を見守ることにしました。
せかしてしまっては、かえって落ち着かない気持ちにさせてしまうかもしれません。
家の前でゆっくりと時間を過ごされる、その姿。
何かを思い出しているのか、静かに建物を見つめる横顔が印象的でした。
急かすことなく、その大切な時間を、静かに過ごしていただきたい。
そんな思いで、私たちも少し離れたところから、そっと見守り続けました。
それからしばらくして、やがてゆっくりと立ち上がった本人。
そして、近くの停留所から市電に乗り、どこかへと向かっていかれました。
遠ざかっていくその後ろ姿を見送りながら、私たちの胸に残ったのは、なんとも言えない気持ち。
行き先はわかりませんが、どうか無事に過ごしていてほしいと願うばかりです。


一度退去された方であっても、そのつながりが完全に切れてしまうわけではありません。
ふとした瞬間に、今回のようにして再び顔を合わせることも、きっとあるのでしょう。
だからこそ、いつどんなときも穏やかに、そしてあたたかく接することを大切にしたいと考えています。
一人ひとりに、それぞれの事情や思いがあるもの。
そんな中で私たちにできるのは、その一つひとつの気持ちに、そっと寄り添うこと。
今回の出来事も、支援のあり方をあらためて見つめ直すきっかけに。
これからも利用者お一人おひとりの思いを大切にしながら、支援を続けてまいります。







