おはようございます、本日の投稿は株式会社ギルドケアが担当します。
今回ご紹介するのは、長い間ホームレスの状態にあった利用者様のお話。
この方は、何年もの間、お風呂に入ることができずに過ごしてこられました。
住まいを失うと、体を清潔に保つことさえ、とても難しくなってしまうもの。当たり前に思える入浴が、遠いものになってしまうのです。
ようやく支援につながったものの、いきなりお風呂に入るのは、まだ抵抗があるとのこと。長い時間を経ての一歩には、それだけの重みがあるのでしょう。
長く入浴から離れていると、お湯につかること自体に不安や緊張を感じてしまうのも、無理のないことかもしれません。
私たちは、決して急がず、この方のペースに合わせて進めることを大切に。
そこでまず取り組んだのが、支援員による足浴です。洗面器に張った温かいお湯に、そっと足を浸していただくところから。
全身をいきなり洗うのではなく、まずは足元からゆっくりと。温かいお湯に触れるうちに、こわばっていた表情も、少しずつやわらいでいったように見えました。
足先から伝わる心地よさが、ふっと届いたのかもしれません。

足浴のあとは、皮膚科の受診へ。長い間、清潔を保てずにいると、皮膚のトラブルを抱えていることも少なくありません。
専門のお医者さんに、しっかりと足の状態を診ていただくことができたのは、大きな安心につながったはず。
あわせて、伸びてしまっていた足の爪も切っていただき、足元はずいぶんとすっきり。
長い間できずにいたことが、ひとつ、またひとつと叶っていく。その一つひとつが、この方にとって、とても大きな意味を持つのだと信じています。
清潔を取り戻すということは、ただ体のためだけではありません。自分をもう一度大切にしよう、という気持ちを取り戻す、きっかけにもなるのでしょう。
足浴というささやかな一歩から、次の一歩へとつながっていく。その小さな歩みに寄り添えることが、私たちにとっても大きな喜びとなっています。
いきなり大きなことを目指すのではなく、いま出来ることから、少しずつ。この方が、いつの日か安心してお風呂に入れる日が来るように。
私たちはこれからも、焦らずゆっくりと、この方のペースに寄り添っていくつもり。利用者お一人おひとりの気持ちを大切にしながら、支援を続けてまいります。








