寒空の下に広がる温かなつながり│地下まで列がのびた炊き出し活動の1日

 おはようございます!本日の投稿はソーシャルワーカーズが担当します。

 朝の空気が一段と冷たく感じられるようになったこの日、いつも通りの炊き出し準備が始まりました。

 ブルーシートを広げ、段ボールからお菓子やパンを取り出して並べていく。

 見慣れた作業でありながら、一つひとつに心を込めるのがこの活動の原点。

 準備の段階から、スタッフ同士の息もぴったり。

 配布開始の時刻が近づくにつれ、次第に外の人の流れが増え始め、今日も多くの方が来てくださる予感がありました。

 

 今回は、いつもよりも明らかに来場者が多く、配布列は地下へ続くほどの長さに。

 寒風の中でじっと並ぶ姿を見ると、少しでも早くを届けたいという気持ちが自然と湧いてきます。

 今日の配布内容は、エネルギー補給を意識した菓子パンやお菓子、そして飲み物。

 特に寒さが厳しくなるこれからの季節に備えて、少しでもカロリーの高いものを意識して準備しました。

 甘い香りが漂う中、「これ好きなんだよ」と笑顔を見せる方の表情に、私たちも思わずほっとします。

 

 列に並ぶ方の中には、常連の顔も多く見られました。

 「いつもありがとう」という一言が交わされるたびに、活動の意味を改めて感じます。

 私たちは大きなことはできないかもしれません。

 それでも、こうして誰かの今日を少しでも支えられることが続ける力になっています。

 

 配布が一段落したころには、スタッフの手は冷えきっていましたが、心の中は不思議と温かく満たされていました。

 これからさらに寒さが厳しくなる季節を思うと、次回は温かいスープや味噌汁なども用意できたら、と自然に話題が上がります。

 食べることは、生きることそのもの。

 だからこそ、食を通じて心のぬくもりを届けることを、これからも大切にしていきたいです。

 

 人の流れが途絶えた後、空になった箱を片づけながら、今日もたくさんの笑顔に出会えたことを思い返しました。

 寒空の下でも、心を通わせる時間が確かに存在していたそんな実感が胸に残る一日となりました。

 

NPO法人os Forward

関連記事一覧

  1. 炊き出し活動
  2. 入居者と掃除
  3. 救急要請
PAGE TOP